興味シンシン

興味津津または深深なnekoatama’s blog

藻塩草

「藻塩草」は、随筆の異称だというので、驚いた。
草なんですね

草ww

(白川静 「常用字解」では)

藻の字の音符は 

(ソウ)

=木に多くの口(サイ)をつけ、神に捧げて騒がしく祈る事

『説文解字』では、正字は 喿を 巣とする字。
巣は木の上の鳥の巣に雛の首が三つ並んでいる形。

ともに多いの意味があるので、

藻とは、水面をおおう「も(水草)」をいう。

その模様の美しさから、
藻麗(あやがあり美しいこと)

文藻(文章・詩文のあや)のようにいい、

「あや」の意味に用いる。

 

円満字二郎先生の『漢字ときあかし辞典』では

ちょっと違って、


には”しきりに動く”という意味がある思われる。

 

ゆらゆら揺れる姿が・・ということで、

本来的には”美しく揺れる飾り”というイメージがあり、
皇帝の冠から垂れ下がっている飾りを「玉藻(ぎょくそう)」という。
また”美しく飾った詩や文章”をも意味することがあり、
日本最古の漢詩集「懐風藻」はその例。

わかめや昆布を想像すると大違いである、と円満字先生は言うが、

はじめにもどって、「藻塩草」というと

藻に塩がついているイメージですよ?ww

‥と思ったら、

コトバンクの方、まさにそれからですね・・

塩をかきあつめるのを
「書き集める」に掛けて、随筆・手紙・筆記などをいう、と。

 

kotobank.jp

藻塩をとるために使う海藻。
き集めて潮水を注ぐことから、和歌では多く「書く」「書きむ」にかけて用いる。
「あまたかきつむ—」

 

 

おまけだが、「草」の方、

手紙の最後に

「草々」とかくのは「とりあえす簡単に書き記しました」という意味だそう。
今は、草というとww笑いww の符号になっているようですが・・
( ´艸`)

なんか、こっちの意味も感じられるのであった・・