かくまでも黒くかなしき色やあるわが思ふひとの春のまなざし
春の鳥な鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入(い)る夕(ゆうべ)
北原白秋
「桐の花」
ところで、
『こども「折々のうた」100』
(小学館 2019年2月刊 大岡信著 長谷川櫂監修)
これが子ども向けかと思う選歌のようでおどろいたが、、
そうか、これが「あはれ」の伝統です・・
死の側より照明(て)らせばことにかがやきてひたくれなゐの生ならずやも
斎藤史「'ひたくれなゐ」
サントリー学芸賞受賞
読売文学賞受賞