出口治明さんの「還暦からの底力」を読んでいるのだが、
その中に、僕の好きな紀行作家、として、19世紀のイザベラ・バードという女性の紹介があった。身体が弱かったのに、還暦を迎えてから、明治や清の時代に世界中を旅行して歩いた、という。(p115)
特に「中国奥地紀行」が圧巻だそう。読んでみようかと思いつつ・・
しかし日本のこういうの↓は読みたくないですね((;'∀'))
日本人は、西洋の服装をすると、とても小さく見える。どの服も合わない。日本人のみじめな体格、凹んだ胸部、がにまた足という国民的欠陥をいっそうひどくさせるだけである、また「日本人の黄色い皮膚、馬のような固い髪、弱弱しい瞼、細長い眼、尻下がりの眉毛、平べったい鼻、凹んだ胸、蒙古系の頬が出た顔形、ちっぽけな体格、男たちのよろよろした歩きつき、女たちのよちよちした歩きぶりなど、一般に日本人の姿を見て感じるのは堕落しているという印象である 。」
wikipediaによれば、旅行記の出版は60代であり、中国は確かに60代で行ったが、旅の始まり(極東・日本への旅)自体は、47歳からなので、ちょっとチガウ?・・
ちなみに、出口さんは、
「江戸末期は日本の長い歴史の中で日本人の身長と体重が一番小さくなりました。餓死者を大量に出し、日本人の身長、体重を一番小さくした江戸時代は史上最低の政権だった。」と書いている。(P166)
「徳川政権は中国の明に似た退嬰的な政権で、人々の移送や物資の移動を禁止した。これの意味するところは、幕府の許可がない限り、鹿児島で飢饉が発生しても熊本から米を送れないということ。」(p166)
これは父を亡くした後の、20代の旅ですね‥
原タイトル:A lady's life in the Rocky Mountains
内容紹介 ロッキー山脈の雄大な自然と開拓者たちの魂に触れた、90日間800マイルに及ぶ一人旅。日本を訪れたこともある著名な女性旅行家が好奇心と鋭い感受性で、自らの内面にも触れながら綴った北米紀行の記録。
読む暇あるかわからないが、図書館の蔵書を(ネットで)見ていた・・
追記だが、世の中を理解するために必読の古典6冊は以下、
ベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』
ウォーター・スティン『近代世界システム』
アダム・スミス『国富論』と『道徳感情論』
ジョン・ロックの『統治二論』
ダーウィンの『種の起源』を
委譲が
世の中を理解するために必読の古典6冊として挙げられていた・・(P181ー183)
(最近のエリートは本を読まない)
フランス革命のほころび
西暦の月名(フランス革命暦)、時間の単位を10進法に変更・・12年ほどで廃止された・
「人間とはそもそも愚かな存在である、その愚かな人間が頭(理性)だけで考えたことなどうまくいくはずがない」(byエドマンド・バーク 1790年『フランス革命の省察』)(p185)
「伝統と慣習、それは多くの人々が試行錯誤を繰り返して生き残ったものだから、完全ではないにせよ、決して間違ったものではないだろう。もしまずい部分があればそこだけを一生懸命考えて、直していけばよい。」
理性にすべてをゆだねるのは傲慢である・・
※この本には、名言集のような趣もあるので、こちらの言葉のノートにまとめた。