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世界の植物 47 ゲーテ大学植物園

世界の植物 47 植物園めぐりは「ゲーテ大学植物園」であるが、今は違う存在になっているようだ‥


詩聖ゲーテの生誕地,フランクフルトの街 はずれにある8万平方メートルの静かな植物 園だ。
この園の前身は,ここから遠くないゼ ンケンベルク通りにあるゲーテ大学の校内に あった。現在地へ移転工事を始めたのは1937 年,完成したのは戦後十数年もたってからの ことである。このあたり一帯は,昔はゲーテ 家の所有地だったという。
自然の植生を,いろいろのパターンについ て,忠実に再現する努力を常にはらっている ことが,この園の特色である。そのため敷地 の80パーセントを植物社会学的な地域にさき, 残りは有用植物の標本園と分類標本園になっ ている。
前者は,湿性および乾性草原,湿原, 荒地草原,高山性草原などのほか,いくつか のタイプの混生林に分けてある。

園の中央には人工池を設けて,その水辺と 水中には指標植物が配植されており,ことに 春のヤナギの芽立ちは美しい。
また,初夏の 水辺には黄色の苞葉をもつ日本のノウルシに 似たユーホルビア・パルーストリスが見事に 群生する。
有用植物の標本園には,栽培植物 の発達史を系統的に示したコーナーがあり, トマトや穀類などが,毎年変えられたサンプ ルで展示される。
サンザシとドイツサンザシ の別属間の接木雑種,クラテゴ・メスピルス という珍しい植物も見られる。
園内には植物学教室のほか,動物学,微生 物学,人類学の教室,外来研究者の施設もあ って,有機的にひとつのキャンパスで共同研 究として完遂しようという姿勢がある。

<文と写真・古沢潔夫 琉球大学教授>
植物園めぐり ©朝日新聞社 1976


フランクフルト植物園

en.wikipedia.org

かつてゲーテ大学が管理し、2012年からはフランクフルト市が管理する植物園兼樹木園

ゲーテ大学の生物学研究所がリートベルクに移転した際に、そこに新しい植物園、ヴィッセンシャフトガルテンが建設され、2012年にボタニッシャーガルテンはフランクフルト市の一部となりました。
特に熱帯植物のコレクションの一部は新しい植物園に移されましたが、大部分、主に温帯植物はそのまま残りました。

de.wikipedia.org

ドイツ版によれば、2006年末以来、生物学研究所のリートベルク・キャンパスへの移転に伴い、植物園とパルメンガルテンを統合する議論が行われてきました。建物の将来については未だ決定されていません。2001年に設立されたフランクフルト・アム・マイン・ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学植物園友の会は、この施設を教育機関として保存するために尽力しています。 植物園は2012年1月1日より市立パルメンガルテン(入場料が必要)の一部となりましたが、入場料は無料です。11月から2月までは閉鎖されます。

ja.wikipedia.org

 

https://de.wikipedia.org/wiki/Johann_Wolfgang_Goethe-Universit%C3%A4t_Frankfurt_am_Main

en.wikipedia.org

王立園芸協会ガーデンメリット賞を受賞

ユーフォルビア・パルストリス (Euphorbia palustris)


クラテゴ・メスピルス ・・・???
サンザシの学名: Crataegus cuneata

en.wikipedia.orgっ
西洋サンザシ



古澤潔夫 - Wikipedia

古澤 潔夫(ふるさわ いさお、1915 - 2001)は、日本の植物学者である。
小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)に勤務した。
福岡県に生まれる。

amzn.to

 

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