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「世界の植物」94 アムステルダム植物園

「世界の植物」94号の植物園巡りは オランダの アムステルダム植物園

植物園めぐり
水とチューリップの国オランダの首都,アムステルダムの市内にあるが,ここは大学付属の名が示すように,研究を主目的とする植物園である。1951年ごろに国立施設として設けられ,一般の人びとにも開放されてはいるが 無制限というわけでもないらしい。というの は、観覧するには,いかめしい門の扉のベル を鳴らして守衛をよび,来意を告げてから門 を開けてもらう,といった調子だからだ。

 

園内は舗装道路に沿って,標本館をはじめ 研究や講義などに使われるレンガ造りの建物 が並び,前庭の芝生のなかには,手入れのとどいた薬用植物を含む分類花壇がある。草本 類を主とした多くの花が咲き乱れていた。

 

これに続いて,多くの食虫植物や水草を主 体とした温室が並び,周辺には小規模なロックガーデンがある。案内の若い研究員が,ぜひ見せたいといって,温室の一隅に設けたシダ植物のコレクションを指すので,よく見る と,日本生まれのカニクサが,なんと天井までもはい上がっているのであった。

 

園内の各所には,日本から移植したアジサ イやギボウシ,カツラといったなじみの深い 植物が植えてあって,さすが,シーボルトゆ かりの国を訪れたとの感が深かった。

 

この植物園は,大学付属の比較的小規模なもので,ライデン植物園その他とは比較にな らないが,市街の中心にあること,近くには 種苗や珍しい園芸植物を数多く扱っているオランダらしい花市も,つねに開かれており, いちどは訪ねるのもよい植物園といえよう。

<文と写真・浅井康宏 東京歯科大学教授> 植物園めぐり©朝日新聞社 1977 

アムステルダム植物園!? たしかに阿蘭陀はライデン植物園でしょう・・ まだ登場していない?

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