「世界の植物」88号の植物園めぐりは 伊太利の パラディシア高山植物園
植物園めぐり
スイスのジュネーブからバレー州を通っ て,車か鉄道でサンベルナールの長いトンネルを抜けると,まもなくイタリアのアオスタの町が見えてくる。この町からバスで30分たらずの,標高1700メートルのアルプス山腹に コニヤという小さな村があるが、ここがパラディシア高山植物園,そして植物園を含む約 6万ヘクタールの広さの国立公園の入り口である。1964年には,国立高山生物研究所が小規模ながら恵まれた立地のもとに設立された。
わたしはこの研究所のフテフェネリ所長の ご厚意で,1974年のひと夏を宿舎に泊めてい ただいた。最適の季節のほとんど毎日を,標高3000メートル前後の峰に登り下りしては, ここそこの雪渓に咲く豊富できれいな高山植物群,珍しい動物をまのあたりにすることができた。採集禁止の保護植物である有名なマルタユリの野生状態を観察して、感激することもできたし、禁猟となっている珍獣、スタインボックにもたびたび出合うことができた。 このあたり一帯は、中部ヨーロッパに分布する植物の南限となっていることが多い。たとえば関心をもっていた,コトネアスター(シ ャリントウ属)の2種の野生状態をたしかめることができた。このほか,リンネソウ,サクラ ソウ,ユキノシタの仲間がいっぱい咲いているし,とくにユリ科のパラディシア・リリア ストゥルムはこの地の固有種である。
なお植物学者の指導のもとに,現在、野生植物のほかに約1500種の植物が管理植栽され ており,新計画も意欲的に進行中である。
<文と写真琉球大学教授古沢潔夫> 植物園めぐり 🄫朝日新聞社 1977
アルプスの名峰をイタリア側から眺める旅|三越伊勢丹ニッコウトラベル
イタリアのアオスタ、コーニュ、ヴァッレ・ダオスタ アウグスタ渓谷
分かったが
ザンネンながら書かれておられる植物のことはよくわからなかった・・
ユリ
行ったことのある「高山植物園」
