「世界の植物」87はスウェーデンの ストックホルム植物園
植物園めぐり
ストックホルムの中心街から,真新しい地下鉄で終点までいくと,そこは大学地区のセ ンターである。南には6棟の大学新館がそびえ,西に小じんまりした植物学研究所,北に は巨大な自然史博物館,スウェーデン科学ア カデミーやノーベル研究所などが立ち並ぶ。 植物園はハイウエーを隔てて自然史博物館のちょうど西側,フレスカティ地区にある。
創設者はリンネの門弟の1人であるP.J.ペ ルギウスである。彼は自らの財産を科学アカ デミーに寄贈し,ベルギウス財団ができた。その資産に植物標本館や薬草園があったが,こ れらは1880年に現在地に移され,新たに植物園ができたのである。そこでこの植物園の名は,正式には「ベルギウス植物園」である。
ストックホルムは入り江の町。植物園も西半分はブルンスピーケン湾に突出した岬にあって,先端部には海浜植物,中央部にはマツ, トウヒ,カラマツ,イチイなどの針葉樹が豊富 である。東半分は分類花壇とロックガーデンで,南側の入り口近くには,熱帯のシダ,ヤシ やランの平家建て温室,南西の入り江寄りには オオオニバス,ハス,スイレンなどの水性格 物用のドーム型大温室がある。この両温室だ け1クローネの有料だが,入園は無料。
総面積は7万7500平方メートル,温室内に 2000種,屋外には900000種の植物が育てられて いる。私がいった1975年の夏は,北欧でも日中は34度を超え, 200年来の猛暑だと大騒ぎ だった。おかげで花壇も岬の緑も,ぐったり と色あせて見えた。去年の異常高温ではどう だったか――。
<文と写真·清水建美> 植物園めぐり ©朝日新聞社 1977
ベンクト・ベルギウス - Wikipedia(Bengt Bergius、1723年9月2日 - 1784年10月23日)
ja.wikipedia.org
ストックホルムというとノーベル賞授賞式!?
ノーベル賞 ダイナマイトを発明したスウェーデン人化学者アルフレッド・ノーベル(1833~96)の遺言を元に、1901年に始まりました。毎年10月に受賞者の発表、12月に授賞式が開催されます。
アルフレッド・ノーベル - Wikipediaはスウェーデンの人

