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「世界の植物」97 カラカス植物園

「世界の植物」97の植物園めぐりはベネズエラのカラカス 植物園
(植物園めぐりは102号までです)

標高860メートルの澄んだ空気、熱帯の明るい太陽に恵まれたこの熱帯植物園は,カラカス市の中心部,サバナ・グランデに近い大学都市年の入り口にあるズエラ広場に面 いる。国立中央大学の付設研究機関として設立されたが、主としてベネズエラ農務省の植物研究所として運営されており,午前8時か ら午後6時まで一般に開放されている。

 

さて,正門を入ると,細い流れに沿って, 雄大なワシントンヤシの並木が続く。このヤシは,古い葉柄が厚く幹を包んで独特な 形 をしているのがみものだ。このほか南米のヤシ類がよく集めてあるのも特徴である。 65万平方メートルの園内には,南米の熱帯植物が豊富で,年中花が絶えない。なかでもサトイモ科,パイナップル科およびサボテン科の植物が,ヤシ類に次いでよく集められてい る。また,2棟の温室にはラン科,シュウカイドウ科などが多い。熱帯果樹のコレクションも見事で,各種のパパイアが面白く,小さな薬用植物園もある。

 

かって筆者が熱帯生物学機構の事務局長であった際,この園内にある植物研究所内に事務所があり,美しい植物園を毎日楽しめたものである。その当時からラッサー所長が膨大 なベネズエラ植物誌の編さんを始め,そのために標本館も大いに拡充され,現在は50余万点のペネズエラ植物の標本がある。この国の植物相は,古いロライマ山地があるために固有種も多く,植物学的に興味が深い。ここに収集された4000種ほどは,他では見られないものも多い。

<文と写真・小山鐵夫> 植物園めぐり©朝日新聞社 1977

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Cyrtostachys renda en Jardín Botánico de Caracas

Jardín Botánico de la U.C.V.