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「世界の植物」66 ハバロフスク樹木園

 

「世界の植物」66号の植物園巡りは、「ソ連」のハバロフスク樹木園


植物園めぐり
この樹木園を知る人はほとんどあるまい。 ソ連科学アカデミーのD.P.ボロピフ,N.G.パ シリフの両博士に案内してもらって,筆者も 初めて知ったほどなのだから――。

 

ここにはダリニー・ポストークとソ連で呼ぶ極東と,シビールと呼ばれるシベリアの樹 木が多数集められており,シべリアのタイガ 地帯を形づくっているマツ,モミはもとより, シロタイガを構成するシラカンバ,ダケカンバなどから,いろいろのカンバ,類が,広大な園内にびっしりと植えられている。そして, それらは入り混じっており,樹種を示すラベ ルもあまりきちんとつけられていないが,そ れがむしろ広大なシべリアを思わせる。

 

ダフリアカラマツやポプラもあり,北方圏の樹木が,よく集められている。さらに,樹林帯の下生えの主役である草の類もいろし よく集めてあり,自然の情況をうまく再現 しているといえよう。日本の北海道,東北地方,そして本州の亜高山帯で見られるシラカンバや,ポプラ,それにハマナスなども植わっている。日本で見るハマナスは,普通は赤紫色の花をつけるが,白の種類もあって新鮮な感じであった。ふと故国を思わせる――そんな親しみさえ湧く樹木園である。

 

ハバロフスクの冬は長く厳しい。6月ごろに訪れると,人々は待ちこがれた春を迎え て,喜びに満ちた顔で外に出る。街路には, 綿毛にくるまれたポプラの種子が,陽光にき らめき,まるで雪花のように風に乗って舞っ ている。それが短い夏の前ぶれである。

<文と写真·福田一郎 東京女子大学教授> 植物園めぐり ©朝日新聞社 1977

※シロタイガ 不明→白+タイガか。タイガ(тайга́)とは、ロシア語でシベリア地方の針葉樹林の意味。

ソ連邦科学アカデミー - Wikipedia

 

※ダフリカカラマツとは

(AIの解説)
ダフリカカラマツは、ロシアや中国、特に東シベリアの永久凍土地帯に分布する、マツ科カラマツ属の落葉針葉樹です。

別名として「シベリアカラマツ」や「北洋カラマツ」とも呼ばれます。

 

AIの回答は厳密には少し間違がっていて、シベリアカラマツL. sibiricaは近縁種

https://en.wikipedia.org/wiki/Larix_gmeliniiによれば、
東シベリアのダフリカラマツL. gmelinii

en.wikipedia.org

 

カラマツ属はいずれも陽樹(日当たりの良い場所を好む)であり、成長が早いため、何らかの原因で森林が消滅した場所に真っ先に進出する樹木(いわゆる先駆植物)のひとつである。通常の立地の下では、やがてはトウヒ・モミなど暗い場所を好む樹木(陰樹)に取って代わられて一代限りで消えていくため、川の周囲や湿原、断崖絶壁の上など特殊で悪条件の場所以外は、通常カラマツの森が永続することはない。しかし、東シベリア内陸部のタイガでは広大な面積のグイマツ・シベリアカラマツ林が永続的に成立している。これは冬季の極端な低温と分厚い永久凍土、少ない降水量などによるもので、ある意味では地域全体が特殊で悪条件の場所だから、と言える。fu~

 

 ダウリアカラマツ(学名: Larix gmelinii)は、シベリアの北方針葉樹林(タイガ)に分布するマツ科カラマツ属の落葉針葉樹である。ダフリアカラマツともいう。 名称は、ダウリアおよびダフリアはバイカル湖の東からアムール川流域の西部までの地域の古称に由来し、種小名はヨハン・ゲオルク・グメリンに由来。多様な姿を見せることから L. cajanderi 、L. dahurica 、L. kamtschatica 、L. komarovii 、L. kurilensis 、L. lubarskii 、L. ochotensis といったシノニムを有する。

ja.wikipedia.org

 

ふ~~ん

ちなみに、これらは落葉樹ですね・・・普通、松というと常緑イメージで

マツ科 - Wikipedia


冬でも青々とした葉を付けるマツ科の常緑樹は生命力の象徴とされることがある。たとえば中国文化圏における歳寒三友(日本では主に松竹梅と呼ばれる)ではマツ属の樹木が崇められている。

あと、からまつという詩を思い出しました。(昔、国語の教科書に載っていた)

 

 「からまつはさびしかりけり」は、北原白秋「落葉松」(『水墨集』大正12年 1923)『落葉松(からまつ)』の一節で、旅の途中で見たカラマツ林の寂しい情景と、作者自身の旅の寂しさを重ね合わせた心情を表しています。


軽井沢(長野県)のこのカラマツは人工林なんですね

軽井沢に見られる樹木 | 軽井沢観光協会

ja.wikipedia.org

Khabarovsk - Wikipedia

 

Map of Khabarovsk Krai within Russia.

 

ケッペンの気候区分によると、ハバロフスクは亜寒帯冬季少雨気候または湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。 

 Coat of Arms of Khabarovsk 1991-2014
Coat of Arms of Khabarovsk 1991-2014

この中の1858の意味は 中国版wikipediaにありました(詳しい)

zh.wikipedia.

1858年、ロシア皇帝アレクサンドル2世は東シベリア総督ムラヴィヨフを派遣し、中国の黒龍江に侵攻させ、軍事拠点を築きました。ムラヴィヨフは、17世紀のロシア人探検家エロフェイ・ハバロフの極東における探検活動を記念するため、ハバロフスクの名称を「ハバロフカ」と改名しました。ロシア側は、ネルチンスク条約によれば、19世紀半ばまで、現在のハバロフスクが位置する地域は中立地帯であり、清帝国とロシアの間に明確な国境はなかったと信じている。


ロシア版wikipedia(写真が多い)ru.wikipedia.
[ハバロフスク樹木園]を検索したが見当たらず。 ハバロフスク+公園では・・・
ガガーリン公園がありましたが・・(「世界の植物」記事より前にできた公園)


Курильская лиственница, посаженная в Хабаровске Юрием Гагариным 29 мая 1962 года фото

1962年5月29日、ユーリ・ガガーリンによってハバロフスクに植えられたクリルカラマツ。この公園は後に最初の宇宙飛行士にちなんで名付けられました。

 ※クリルカラマツ‥?不明

ハバロフスク案内

https://www.khabarovsk.ru.emb-japan.go.jp/files/000307018.pdf

 

ハバロフスク 自然保護区であるか。

 「ハバロフスク地方 内には6つの自然保護区、2つの国立公園、28の保護ゾーンが設けられています。」
とか「ハバロフスク地方では、総面積 62,600 m2 の自然保護区があり、そのなかには、 国立自然保護区が6区、国立禁漁区が 25 区、国立公園が1つ、自然公園が2つ、 土地改良区が1区、生態的回廊が5つ、天然記念物が 60 件ある。」ということだが。

世界遺産「中央シホテ・アリン」はちょっと違う。
(ウラジオストク市とハバロフスク市から等しく650キロ離れたところに位置するシホテアリニ自然保護区)

whc.unesco.org

skyticket.jp

こちらかな・・
大ヘフツィール国立自然保護区(Большехехцирский заповедник) 

en.wikipedia.org

 

もう少し見ると
 ハバロフスク には ジンドラー(植物園)があるということで・・そちらであるか・・・
しかしわかりません(;^_^A

ботанический сад

 

グローバル通信No. 06 極東ロシア・ハバロフスク市におけるランドスケープと自然とのふれあいの様相 – 日本造園学会, Japanese Institute of Landscape Architecture

 

本日は朝活を超えて、時間がかりました。(ロシアの検索&旅は無理目)