2017年6月13日
怪獣庭園
(モストリ公園)
『澁澤龍彦のイタリア紀行』で,澁澤夫妻がこの怪物(大きい!)の脚に座っている写真を発見し、
マリオ・プラーツの「ローマ百景」にもあったが、
車がないと行くのがむずかしい場所にあるようで、行こうかどうしようかと悩みました・・
列車(Trenitalia)やバスで行く行き方がこちらにありましたが
⇒http://www.amoitalia.com/
Viterboに宿を取って、ランテ荘と2箇所行くのが良いかもしれない・・
・・ということで、とにかく、なんとか、途中までバスで、そのあとは、
猫さんのいる上方向に迷ったりして、かなり歩いて、この怪物庭園にようやく到達。
こちらの方のブログにある通り、交通不便な場所。
http://hayashimasaki.net/bomarzo/
このあたりでバス(伊太利発音はブス(^-^;)を降りて
最初は花を愛でつつ歩いたが・・
ハンギング風・・フトモモ科のギンバイカに似ていいると思ったが・・不明・・
→色々お聞きして、わかりました。
フウチョウボク科で、トゲフウチョウボク(Capparis spinosa),ケッパーとかケーパーと呼ばれる半蔓性低木とのこと。
フラワーカーテン風・・イタリアンハニーサックル(Lonicera caprifolium)
(帰りはこの近くのファーマシーからバスに乗りました・・)
その向こうの道のりが長かった(^-^;
迷子の間、
この猫さんには癒されました・・
迷い込んだ丘の上
(山中というか、高いところにあると勘違いして登ってしまった。今ならスマホのgoogle map でまだましだと思うが・・※書いているのは2020年5月30日現在)
猫ちゃんはこの住宅街にいました。
あとでこういう空撮
迷い込んでよかったのだと思う…
実際はここに登らないで、まだまだ人っ子一人いないこんな道を歩くべし・・
この看板を見つけてほっとしました。しかしまだまだ歩く(^-^;
この看板を見てもまだまだ・・
Orsini Palaceの下の方向へ
この左下へと歩き、ひろい駐車場の向こうにある、建物に辿り着いて
このようなチケット・土産物売り場でちょっとのどを潤し、向こうの白いドアを開けて、ようやく庭園へ・・
聖なる森(サクロ・ボスコ) .の 入口の門
入口から直進すると
頭の上に球体(地球)、その上にオルシーニパレスを載せた海の神(怪物)が。
グラウコスだそうだが?
グラウコスGlaucusはこんなです。(カルタ―リによれば)
(画像は大橋善之氏訳の『西欧古代神話図像大鑑』(八坂書房2012)より)
スフィンクスも隠れていた・・
中も少々迷路であったが、
お目当ての女怪(二股のセイレーン)のもとに急ぐ。
しかし、周りにはロープがあって、澁澤夫妻のように足の上に座れなかった。
(以下Hpより再掲)
→https://www.karakusamon.com/plynius.html#bomarzo
澁澤の跡を慕って(?)怪獣公園(ボマルツォ)に遠征してきました。(20170613)
『澁澤龍彦のイタリア紀行』やマリオ・プラーツの「ローマ百景」にもあったので、ここに行こうと大変苦労したのだが、 何か拍子抜け・・
もはや、家族連れで車で行く公園のようなものになっていたのだった・・
全てが風化して、奇想とも驚異ともあまり感じられない平和な公園であった。
写真は、二股のセイレーン・・
しかしウィキメディアでは、"Echidna and lions (Bomarzo)"というタイトル。
エキドナとするが、柔和な顔つきである。
別の女怪だが、こちらは、羽がある? ・・とすると、
「メルジーナ」であろう・・
しかし、またしてもウィキメディアの解釈は違って、(ギリシア神話に傾いている)
Fury (ギリシア神話で復讐の女神)
これを紹介しているブログは見当たらない。
人気は 怪物の口の中に入って記念写真を撮ることだろう・・
1人旅ではそれはない(笑)
「人食い鬼(L'orco)」
https://amoitalia.com/orvieto_region/parco_dei_mostri.html
ローマ神話の豊穣の女神ケレスというが・・なにをもって識別するのか、不明であったが・・・余計な話(;'∀')
ピッロ・リゴーリオ(1510年頃 -1583年10月30日)作という・(wikipedia)
450年近く前である・・
(wikimedia にある魅力的な写真)これはいいですね。
こちらも wikipediaには、Armida (Sleeping nymph) とあるが、
Sleeping Nymph,・・the Parco dei Mostri (Monster Park) gardens laid out between 1550-63 by the Duk・・はよいが、
Armida・・
これは17‐18世紀からのキャラクターのようだ?(あとでもう少し検討したい)
これらの彫像は、あるブログによれば35体あるというが‥未確認
この、松ぼっくりの列だが、
以下の方の2019年12月の写真が、見違えるほど鮮明だ(^-^;
https://tokuhain.arukikata.co.jp/rome/2019/12/post_458.html
Bomarzo Park Elefant
(ハンニバルと象)
以下、わたしの下手な写真を続ける・・
ここで、右隅のアイドル(オルシーニ家のバラ・熊)の写真を撮らなかったのは不覚。
「ヘラクレスとカクス」Heracles and Cacus
じつは、この像はものすごく大きい・・・こんなである。
https://youtu.be/THxdi4iqL0oyoutu.be
列柱の広場・・フ~~ん~~と思っていたら、 これらはHerms(ヘルマ柱) だという。
なるほど?花綱で隠されている・・
また
こちらはHippodrome gardenだという!? つまり「競馬場」庭
斜めに建てた家
何が面白いのかわからないが(笑)(失礼)
こちらのブログに詳しい。(再掲)
https://tokuhain.arukikata.co.jp/rome/2019/12/post_458.html
公式サイトも‥
https://www.sacrobosco.it/
http://www.bomarzo.net/
ここには「Bomarzoは、公共交通機関でのアクセスが困難です。」とかいてある。
https://en.wikipedia.org/wiki/Gardens_of_Bomarzo
「16世紀の、マニエリスムの記念的な庭園
喜ばれることでなく驚かれることを目的とする」
私の感想としては、期待度が大きかったので、この風雨にさらされ苔むした平和な庭園(公園)には、拍子抜けして、これほど歩いたのに、
さらに、ランテ荘に回ったのであった・・
そちらも見事に苔むしていた・・
そこでは、やっぱり庭園というなら、
私には、植物の生命で魅せるイングリッシュガーデンがよいと考えていた・・
今、改めてみると、イタリア庭園も彫像がすばらしければ、それも魅力かと思い直しているが・・