興味シンシン

興味津津または深深なnekoatama’s blog

怪物庭園(ボマルツォ)20170613


2017年6月13日

 

f:id:nekoatama:20200529170652j:plain

怪獣庭園

(モストリ公園)

 
Bomarzo Park Sirene
Parco dei Mostri
聖なる森(Sacro Basco)の寓話(マニエリスム)

『澁澤龍彦のイタリア紀行』で,澁澤夫妻がこの怪物(大きい!)の脚に座っている写真を発見し、
マリオ・プラーツの「ローマ百景」にもあったが、
車がないと行くのがむずかしい場所にあるようで、行こうかどうしようかと悩みました・・
 列車(Trenitalia)バスで行く行き方がこちらにありましたが
http://www.amoitalia.com/ 

Viterboに宿を取って、ランテ荘と2箇所行くのが良いかもしれない・・ 
・・ということで、とにかく、なんとか、途中までバスで、そのあとは、
猫さんのいる上方向に迷ったりして、かなり歩いて、この怪物庭園にようやく到達。
こちらの方のブログにある通り、交通不便な場所。

http://hayashimasaki.net/bomarzo/

f:id:nekoatama:20200530072821j:plain

このあたりでバス(伊太利発音はブス(^-^;)を降りて

f:id:nekoatama:20200530072843j:plain

最初は花を愛でつつ歩いたが・・

f:id:nekoatama:20200530072858j:plainハンギング風・・フトモモ科のギンバイカに似ていいると思ったが・・不明・・
→色々お聞きして、わかりました。
フウチョウボク科で、トゲフウチョウボク(Capparis spinosa),ケッパーとかケーパーと呼ばれる半蔓性低木とのこと。

 

f:id:nekoatama:20200530073002j:plainフラワーカーテン風・・イタリアンハニーサックル(Lonicera caprifolium) 

 

f:id:nekoatama:20200530073054j:plain

f:id:nekoatama:20200530073110j:plain

(帰りはこの近くのファーマシーからバスに乗りました・・)
その向こうの道のりが長かった(^-^;
f:id:nekoatama:20200530062308j:plain

迷子の間、
この猫さんには癒されました・・

 

f:id:nekoatama:20200529214458j:plain
迷い込んだ丘の上
(山中というか、高いところにあると勘違いして登ってしまった。今ならスマホのgoogle map でまだましだと思うが・・※書いているのは2020年5月30日現在)f:id:nekoatama:20200530061708j:plain

 猫ちゃんはこの住宅街にいました。

あとでこういう空撮- Sky Arteを見ましたが、
迷い込んでよかったのだと思う…

 


実際はここに登らないで、まだまだ人っ子一人いないこんな道を歩くべし・・

f:id:nekoatama:20200530074148j:plain

f:id:nekoatama:20200530062435j:plain

この看板を見つけてほっとしました。しかしまだまだ歩く(^-^;

f:id:nekoatama:20200529181621j:plain




f:id:nekoatama:20200529215908j:plain

この看板を見てもまだまだ・・
Orsini Palaceの下の方向へ

f:id:nekoatama:20200529220012j:plain

 

この左下へと歩き、ひろい駐車場の向こうにある、建物に辿り着いて

f:id:nekoatama:20200530064300j:plainこのようなチケット・土産物売り場でちょっとのどを潤し、向こうの白いドアを開けて、ようやく庭園へ・・




f:id:nekoatama:20200530062643j:plain

f:id:nekoatama:20200529181710j:plain

 聖なる森(サクロ・ボスコ) .の 入口の門

f:id:nekoatama:20200529215141j:plain
入口から直進すると
頭の上に球体(地球)、その上にオルシーニパレスを載せた海の神(怪物)が。
グラウコスだそうだが?

f:id:nekoatama:20200529170646j:plain


f:id:nekoatama:20200530063404j:plain
グラウコスGlaucusはこんなです。(カルタ―リによれば)
(画像は大橋善之氏訳の『西欧古代神話図像大鑑』(八坂書房2012)より)

Glaucus - Parco dei Mostri - Bomarzo, Italy - DSC02429Glaucus (sea-god) 



f:id:nekoatama:20200530063755j:plain

スフィンクスも隠れていた・・

f:id:nekoatama:20200530064946j:plain

中も少々迷路であったが、

f:id:nekoatama:20200530074025j:plain



f:id:nekoatama:20200530063701j:plain

f:id:nekoatama:20200529215248j:plain


お目当ての女怪(二股のセイレーン)のもとに急ぐ。
しかし、周りにはロープがあって、澁澤夫妻のように足の上に座れなかった。
(以下Hpより再掲) 

https://www.karakusamon.com/plynius.html#bomarzo


澁澤の跡を慕って(?)怪獣公園(ボマルツォ)に遠征してきました。(20170613)
『澁澤龍彦のイタリア紀行』やマリオ・プラーツの「ローマ百景」にもあったので、ここに行こうと大変苦労したのだが、 何か拍子抜け・・
もはや、家族連れで車で行く公園のようなものになっていたのだった・・ 
全てが風化して、奇想とも驚異ともあまり感じられない平和な公園であった。
写真は、二股のセイレーン・・

しかしウィキメディアでは、"Echidna and lions (Bomarzo)"というタイトル。

エキドナとするが、柔和な顔つきである。

Echidna - Parco dei Mostri - Bomarzo, Italy - DSC02642

f:id:nekoatama:20200529170651j:plain

 別の女怪だが、こちらは、羽がある? ・・とすると、

「メルジーナ」であろう・・
しかし、またしてもウィキメディアの解釈は違って、(ギリシア神話に傾いている)

Fury - Parco dei Mostri - Bomarzo, Italy - DSC02637
Fury (ギリシア神話で復讐の女神)

 

これを紹介しているブログは見当たらない。

人気は 怪物の口の中に入って記念写真を撮ることだろう・・
1人旅ではそれはない(笑)

f:id:nekoatama:20200529182639j:plain
「人食い鬼(L'orco)」
https://amoitalia.com/orvieto_region/parco_dei_mostri.html

f:id:nekoatama:20200529214938j:plain ローマ神話の豊穣の女神ケレスというが・・なにをもって識別するのか、不明であったが・・・余計な話(;'∀')
ピッロ・リゴーリオ(1510年頃 -1583年10月30日)作という・(wikipedia
450年近く前である・・

Ceres - Parco dei Mostri - Bomarzo, Italy - DSC02565
(wikimedia にある魅力的な写真)これはいいですね。

(澁澤の別の本の表紙になっていた)

 

f:id:nekoatama:20200529182840j:plain

こちらも wikipediaには、Armida (Sleeping nymph) とあるが、

 Sleeping Nymph,・・the Parco dei Mostri (Monster Park) gardens laid out between 1550-63 by the Duk・・はよいが、

 Armida・・ 

これは17‐18世紀からのキャラクターのようだ?(あとでもう少し検討したい)

 

 これらの彫像は、あるブログによれば35体あるというが‥未確認

f:id:nekoatama:20200529170653j:plain

 

この、松ぼっくりの列だが、
以下の方の2019年12月の写真が、見違えるほど鮮明だ(^-^;
https://tokuhain.arukikata.co.jp/rome/2019/12/post_458.html

 Bomarzo Park Elefant

Bomarzo Park Elefant

 (ハンニバルと象)

以下、わたしの下手な写真を続ける・・

f:id:nekoatama:20200529170650j:plainここで、右隅のアイドル(オルシーニ家のバラ・熊)の写真を撮らなかったのは不覚。

 

f:id:nekoatama:20200529170704j:plain

 

f:id:nekoatama:20200529170656j:plain

 

f:id:nekoatama:20200529170658j:plain



f:id:nekoatama:20200529170710j:plain

 

 

f:id:nekoatama:20200529170654j:plain「ヘラクレスとカクス」Heracles and Cacus
じつは、この像はものすごく大きい・・・こんなである。

f:id:nekoatama:20200530082502j:plain

https://youtu.be/THxdi4iqL0oyoutu.be

 

f:id:nekoatama:20200529215100j:plain 列柱の広場・・フ~~ん~~と思っていたら、 これらはHerms(ヘルマ柱) だという。

なるほど?花綱で隠されている・・

Erme (Bomarzo)f:id:nekoatama:20200529220058j:plain

また
Hippodrome garden - Parco dei Mostri - Bomarzo, Italy - DSC02627
こちらはHippodrome gardenだという!? つまり「競馬場」庭

 

f:id:nekoatama:20200529220206j:plain斜めに建てた家
何が面白いのかわからないが(笑)(失礼)

f:id:nekoatama:20200529220227j:plain
こちらのブログに詳しい。(再掲)
https://tokuhain.arukikata.co.jp/rome/2019/12/post_458.html

 

公式サイトも‥
https://www.sacrobosco.it/

http://www.bomarzo.net/
 
ここには「Bomarzoは、公共交通機関でのアクセスが困難です。」とかいてある。

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Gardens_of_Bomarzo

「16世紀の、マニエリスムの記念的な庭園
喜ばれることでなく驚かれることを目的とする」

 

 私の感想としては、期待度が大きかったので、この風雨にさらされ苔むした平和な庭園(公園)には、拍子抜けして、これほど歩いたのに、
さらに、ランテ荘に回ったのであった・・
そちらも見事に苔むしていた・・

そこでは、やっぱり庭園というなら、
私には、植物の生命で魅せるイングリッシュガーデンがよいと考えていた・・ 

今、改めてみると、イタリア庭園も彫像がすばらしければ、それも魅力かと思い直しているが・・

 

nekomegami.hatenablog.com