Vasily kandinsky, paesaggio con due pioppi, 1912
何の絵かわからなかったのだが、タイトルは、
2本のポプラの木があるランドスケープだそうだ。
ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky、1866年12月4日(ユリウス暦)/12月16日(グレゴリオ暦) - 1944年12月13日)は、ロシア出身の画家であり、美術理論家であった。一般に、抽象絵画の創始者とされる。ドイツ及びフランスでも活躍し、のちに両国の国籍を取得した。
美術評論家という事は、当然、ゴッホの描いた2本のポプラの木を
見ていたのだろう!?
Two Poplars in the Alpilles near Saint-Rémy 1889
Vincent van Gogh (Dutch, 1853–1890)
〔英米文学植物民俗誌〕によれば、
古代ローマで「民衆の木」とされていた。
ここからアメリカ人は、独立戦争中に、この木を「高まる自由」(growing liberty)の象徴として、各所に植えた。
フランス人もこれをまねて、フランス革命中に、この木をいわゆる’Tree of Liberty'として、1780年に、Jacobinsがパリに植えたのを手始めに、その植樹はついにはフランス全土におよんだ。(p493)
葉が絶えず揺れるのは、葉柄が長く、しなやかで広い葉をまっすぐに支えるだけの力がないからで、この木はどことなく悲しみを押し隠しているような風情がある。
(そのことには、)いくつものキリスト教伝説があって、
その一つにこの木がキリストの十字架の用材にされた神罰だという。
加藤憲市著 冨山房 1976