「人類最古の詩」、いやそうでなくて~『人類最古の文明の詩』(2008)でした。
大岡信のそのタイトルの、本の冒頭の文は、76歳の時のものだが、
あとは20代のモノ・・ふ~ん^^
大岡信さんって、フランスの勲章をもらっていたりするから、フランス文学専攻かと思っていたが、大学は、国文学科。
いや「折々のうた」の著者であるから、そうであっても当然であったか・・
しかしあまり国文学と結びついていなかった・・・
それが、この本の、「私のアンソロジー・・・・日本の古典詩」’(1956年 25歳)を読むと、
まさに国文学・・
〔方丈記〕であるが、・・
最も日本的な文学形態である、「随筆」は、堕ちた和歌である、とかかれている。(p118)
鴨長明のもう一つの著作の「発心集」の序
「道のほとりのあだ言の中に、わが一念の発心楽しむ」は、
日本文学の発想を、もっとも一般的な形で説明している、という。
「方丈記」と道元の「正法眼蔵随聞記」の時間についての考察を比較して、
同時代の最高の知識人である二人が、一見同じよう見えて、それぞれ正反対の極を向いていると。
水と共に去る鴨明と、空しくわたる人の宿命を拒絶する道元と。
日本人は昔から雑種であろうとしてきた(p144)
明治の「文明開化」以前の和魂漢才主義。
「和魂漢才」が問題なのではない、「漢魂」を知り、「洋魂」を知ることだけが問題なのだ。(p145)
※このあたりいまいち意味が分からない(;'∀')
アンソロジーというよりは、日本古典のアンダーライン集を並べてみよう、というので、なるほど。
『万葉以前』村木清一郎著、の話(現代語訳がおもしろいという)があったが、
万葉以前 (1957年)村木 清一郎
のものを読んだが、
大岡さんにも著書があるようだ・・