ヴァトーの雅宴画
下はコモンズで最も価値のある画像だそう‥驚いた。
(精細なる画像ファイル)en.wikipedia.org
「後姿の宮廷女性やもの古りた庭園を描く18世紀の画家」
〈by島内裕子〉
ジャン=アントワーヌ・ヴァトー (1684–1721)36歳没
朽ち葉色
〔枕草子〕について読んでいたら、
庭園に揺曳する季節の色調、という事で、ヴァトーの雅宴画の話が出てきた。
みやびやかで繊細な文明、と。
マラルメの「嗟嘆(といき)」の一節も引いて・・
う~~ん・・
嗟嘆 ステファンヌ・マラルメ
静かなるわが妹 、君見れば、想 すゞろぐ。朽葉色 に晩秋 の夢深き君が額 に、天人 の瞳 なす空色の君がまなこに、
憧るゝわが胸は、苔古 りし花苑 の奥、淡白 き吹上 の水のごと、空へ走りぬ。
その空は時雨月 、清らなる色に曇りて、時節 のきはみなき鬱憂は池に映 ろひ落葉 の薄黄 なる憂悶 を風の散らせば、
いざよひの池水に、いと冷 やき綾 は乱れて、
ながながし梔子 の光さす入日たゆたふ。
上村松園の三幅対「雪月花」は
〔枕草子〕の香炉嶺の雪のシーンだそうだ・・
この章段が〔枕草子〕の終わりに近いところに置かれている、とあるが、325中の282番目くらいのところ。