「カップル漢字」は他の字と熟語を作りません。
(『読めそうで読めない漢字2000』「無理に切り離しては泣き別れ」 p285 加納喜光著講談社 1994)
普段は「挨拶」という熟語でしかお目にかからない、
「挨」と「拶」のようなカップル・・
「挨」と「拶」は同じ手偏で、意味も同様で、”おす”という意味・・
この挨拶というカップル字以外に、「挨次」という熟語があり、ちょっとおどろきました・・
意味は、次から次へとおしあってすすむこと
用例は 「書類を挨次整理する」
「齷齪」はどちらも歯偏
「美が足りない感じにわざわざ偏をつけ足して整形する」
p286の「カップルで覚えるしかないカップル漢字」の例だが、
坩堝(会場は興奮のるつぼと化した)
齟齬(両者の感情にそごをきたす)
髣髴(往時をほうふつとさせる≒ありありと思いだす)
蜿蜒(えんえん長蛇の列)
慇懃(いんぎんに答える)
邂逅(親子は二十年ぶりにかいこうした)
霹靂(晴天青天のへきれき=突然起きた大事件)
滂沱(涙ぼうだとして流る)
躊躇(ちゅうちょなく実行に移す
逍遥(川べりをしょうようする)
襁褓(むつき)
桎梏(家庭のしっこくとなることもある)
邯鄲(かんたんの歩み=自分本来のものを忘れて、やたらと他人のマネをして、両方ともうまくいかなくなることのたとえ)