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「メリュジーヌ」

 

メリュジーヌ―蛇女・両性具有の神話

メリュジーヌ―蛇女・両性具有の神話
(1997/04)
ジャン マルカル
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これを大学から借りてきたのだが・・・ う~~~ 非常に断定的な描き方をされているように思える・・そんなものか・・ちょっとつらい・・ とにかく Jean Markale ジャン・マルカル氏は多作・・これは1993年の作→和訳1997年刊

生涯で102冊の本を出版。ケルト文化やアーサー王伝説のシリーズなどを次々と生み出し、それらは25ヶ国語に翻訳されている。


・・Wikipedia 著者  訳者(1931-)

 西洋中世奇譚集成 妖精メリュジーヌ物語 (講談社学術文庫)

 

西洋中世奇譚集成 妖精メリュジーヌ物語 (講談社学術文庫)
(2010/12/10)
クードレット

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[要旨] フランスに古来伝わる蛇女伝説メリュジーヌ。日本の「鶴女房」伝説とも共通する物語構造は、形を変えて古代世界各地の説話にも見られる。両性具有という異形性を手がかりに、こうした各地の説話に共通する心性を探り、西欧キリスト教世界の背後にうごめき、古代ケルト以来各地の神話にも通底する闇の精神史を明らかにする。

以下目次読書 [目次] 序論 メリュジーヌの魔法   リュジニャン家の縁起神話(フランスに神話が存在するとしたら、それはガンガンチュアとメリュジーヌのづ2つ)   妖精妻伝説と集合無意識(完全に系譜をたどることできる神話の構図の上に組み立てられている)   太古の地母神のイメージ   キリスト教徒化されたメリュジーヌ(1400年頃の伝説の状況・・ジョアン・ダラスの本、クルレッドの本     16世紀のパラケルスによって悪魔的要素が注入されたポワトウ地方のメルジェーヌ『水の精、空気の精、小人族、火の精、その他の精霊の書』(ライン川流域のオンディーヌ、バルト海の人魚、北ブルターニュの海坊主、ヘブライのリリト)   ラブレーの腸詰(ラブレーの言及、プリアポスは腸詰の変形、メリュジーヌの下半身は腸詰・・両義的)   欲堂の両義性━オイディプス神話の意味(妖精は≪白い貴婦人≫→聖母マリア(乙女、母、女神)   両性具有の問題(メリュジーヌはガルガンチュアの異性面体  女性でもあり男性でもあい女神でもあり人間でもある。    ※アポロンはディアナ=アルテミスの場所を奪った・・しかしケルト語、ゲルマン語、ヘブライ語で月は男性名詞で、太陽は女性名詞・・メリュジーヌは黒太陽である)    第1章 メリュジーヌの伝説   ジョアン・ダラスの『メリュジーヌ物語』(メリュジーヌが貴族に。領有権を巡る紛争が続いている領地の価値を高める配慮から)   クルレッドの韻文『メリュジーヌ』(リュジニャン家の子孫が執筆命じる)   その当時のメリュジーヌ伝説との関係(口伝と符合するが、19世紀まで何の成功も納めなかった)   アヴァロン島(プレシーヌとエリナス・・民間信仰に変化したケルトのドルイド教の影響)   プレシーヌの物語(プレシーの見てはならぬ禁忌はお産の間だけ)   メリュジーヌ物語はケルト起源であろう(サキュバスの特徴を持つ・・3体神)   父と母と娘たち(メリュジーヌの両性具有の強調)   メリュジーヌの三つの切り札(財宝、ハイタカ、蛇のしっぽつまりペニスを持つ)   リュジニャン家のブルターニュ起源(正真正銘のポワトゥ人・・・神話と歴史のゲームの規則)   神話の構図は繰り返される(暗黙の前提=ニーチェの永劫回帰   出会いと結婚(愛と畏怖、人間と超自然的存在の結婚)   宮廷恋愛とゲーシュ(月=男性は太陽=女性の光を受けナkれば生きることができない)   シカ崇拝(一頭のシカの皮の中に収まる領地を手に入れるレモンダン)   建設者メリュジーヌ:魔法の建設工事 アリエノール・ダキテーヌ(2世紀前の実在の女性)   メリュジーヌの息子たち(子ども男ばかり0人中8人異常)   リュジニャン家の歴史と伝説   息子たちの異常(肉体的異常を伴う巨人性)   馬、イノシシ、ブタ(アイルランドの英雄クルーリンは雄馬と一緒に誕生、英雄クルックは豚小屋で誕生、ウエールズの英雄プリでりはゆりかごの中で雄馬にすり替えられた・・・トーテム信仰的な関係・・メリュジーヌは雌ブタの神、聖書は男性優位、エノク書、エデンの園の蛇はサタンではない、ケルトの影響を受けたがロ=ロマン彫像の不思議な有足蛇こそメルジェーヌ彼女は太古の時代の太女神であり、イメージの大部分はケルト伝承  、「原初の存在」がケルトとヨーロッパ北部において示した形相の一つ) 第2章 メリュジーヌの伝承 第3章 メリュジーヌの神話 第4章 メリュジーヌとリリト 第5章 メリュジーヌの本質 日本の蛇龍神話との比較―解説に代えて