興味シンシン

興味津津または深深なnekoatama’s blog

細胞内共生説

細胞内共生説 intracellular simbiotic theoryとは

1)以下はWikipediaからの引用

ミトコンドリアと葉緑体
細胞内共生説(さいぼうないきょうせいせつ)とは、1967年マーギュリスが提唱した、真核生物細胞の起源を説明する仮説。
ミトコンドリアや葉緑体は細胞内共生した他の細胞(それぞれ好気性細菌、藍藻に近いもの)に由来すると考える。

 

マーギュリスが唱えた説の内容は、 細胞小器官のうち、ミトコンドリア、葉緑体、中心体および鞭毛が細胞本体以外の生物に由来すること。 酸素呼吸能力のある細菌が細胞内共生をしてミトコンドリアの起源となったこと。 スピロヘータが細胞表面に共生したものが鞭毛の起源となり、ここから中心体が生じたこと。 藍藻が細胞内共生して葉緑体の起源になったこと

リン・マーギュリス(Lynn Margulis, 1938 - 2011)

『有糸分裂する真核細胞の起源』(The Origin of Mitosing Eukaryotic Cells)

マーギュリスは、ネオダーウィニズムに代表される適者生存、すなわち強い種が生き残っていくという進化の原則に真っ向から反対する立場をとる。競争ではなく、共生こそ進化の原動力であり、重要なプロセスであると主張している

 2)ついで高校講座の生物基礎

www.nhk.or.jp

 ミトコンドリアの二重膜は、ある細胞が別の細胞に入り込んだ証拠という

 

ミトコンドリアのDNAは酸素を使う細菌のDNAによく似ており、葉緑体のDNAはシアノバクテリアのDNAによく似ている

 3)コトバンクから

kotobank.jp

4)生物用語

 

共生説|生物分子科学科|東邦大学理学部

真核生物の細胞小器官は、異種生物が細胞内に取り込まれ細胞内で共生することにより生じたとする学説。1970年 Lynn Margulisが提唱し、ミトコンドリアはα-プロテオバクテリア、葉緑体はシアノバクテリアが起源であり、核と細胞質の起源は古細菌であることが共通認識となっている。 (参考出典;分子細胞生物学事典第2版)

 

共生 - Wikipedia

リン・マーギュリス(Lynn Margulis,1938年‐2011年)は、真核生物の細胞内にあるミトコンドリアや葉緑体は、細胞内共生細菌が起源であるという説を提唱した。これらの細胞小器官は独自のDNAを持つことなどから、1970年代以降この説の基本的な考え方は広く受け入れられるようになり、むしろ細胞内共生は当初マーギュリスが想定したより遙かに一般的な現象であることが明らかになった。

分子生物学

生物の系統関係を推定する分子系統学は、形態や性質の特徴の観測や測定の難しい生物の系統関係分類体系を知る上で有効な手段で、細菌や古細菌の研究手法に変革をもたらした

微生物では、培養は研究を進める上で必須の手段であり、培養方法が確定していない分類群の研究は遅れるのが常である。

培養 - Wikipedia

微生物 - Wikipedia

古細菌 - Wikipedia

 ・・古細菌こさいきんアーキアラテン語:archaea/アルカエア)  

Woese et al. 1990

カール・リチャード・ウーズ(Carl Richard Woese, 1928 - 2012)は微生物学者。 1990年三ドメイン説 生物の分類体系を提唱 リボソームRNA(rRNA)による生物分類学の先駆者

 

細菌の細胞壁はペプチドグリガンという糖とアミノ酸の複合体でできているもう一つの違いは細胞膜を構成するリン脂質の構造で、

古細菌(アーキア)ドメイン、

↑エーテル結合(R−O−R')

↓エステル結合 (R−COO−R')

真正細菌(バクテリア)ドメイン

■真核生物ドメイン学名: Eukaryota):

(身体を構成する細胞の中に細胞核と呼ばれる細胞小器官を有する生物)

http://www.keirinkan.com/kori/kori_chemistry/kori_chemistry_2/contents/ch-2/4-bu/4-1-4.htm4-1-4 核酸

 

SSU rDNAクローン解析
( 'S'mall 'S'ub 'U'nit-rRNA リボソーム小サブユニットRNA系統解析)

 

 

f:id:nekoatama:20150627121956p:plain

"Phylogenetic Tree of Life-ja" by 投稿者作成 - Cavalier-Smith, T (2004). "Only six kingdoms of life". Proc. R. Soc. 271 (1545): 1251–1262. doi:doi:10.1098/rspb.2004.2705 Check |doi= value (help). PMID 15306349. Gribaldo S, Brochier-Armanet C (2006). "The origin and evolution of Archaea: a state of the art". Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci 361 (1470): 1007–22. doi:doi:10.1098/rstb.2006.1841 Check |doi= value (help). PMID 16754611. Bacterial/Prokaryotic Phylogeny Webpage. Licensed under CC 表示 3.0 via Wikipedia.

 

1)化学的な多様性 独立栄養

細菌と古細菌は、様々な環境や物質をエネルギーとして利用できるだけでなく、様々な化学的状態の炭素や窒素を自身で利用する分子の合成にも活用できる

植物や藻類で光合成を行っているのはシアノバクテリア(細菌)の共生に由来する葉緑体。光エネルギーを取り込み、水と二酸化炭素を利用して、炭素同化により糖を合成している。(光合成独立栄養生物)
もう一方の化学合成独立栄養生物は海底などの食物連鎖を支える。(メタンや硫化水素、アンモニアをエネルギーとする)

2) 物理的環境への適応

好熱菌 好冷菌 高度好塩菌 好酸菌 好アルカリ菌

3) 生物的環境への適応

動物や植物の体内

エピジェネティクス(学)

www.medicalgem.net

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

www.kenq.net

【ES細胞とiPS細胞の違い】

ES細胞(Embryonic Stem cells: 胚性幹細胞)とは、動物の発生初期段階の胚細胞から作られた分化万能性を持つ細胞です。再生医療への応用が注目されましたが、生命の根源である胚細胞を滅失してしまうことから、倫理面での問題が強く指摘されています。
それに対してiPS細胞は、胚細胞ではなく体細胞に分化万能性を持たせるので、理論的には皮膚や血液などの細胞からも分化万能性を持った細胞を作ることが可能です

 

エピジェネティクス(英語: epigenetics)

一般的には「DNA塩基配列の変化を伴わない細胞分裂後も継承される遺伝子発現あるいは細胞表現型の変化を研究する学問領域
多くの生命現象に関連し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)・胚性幹細胞(ES細胞)が多様な器官となる能力(分化能)、哺乳類クローン作成の成否と異常発生などに影響する要因(リプログラミング)、がん遺伝子疾患の発生のメカニズム、機能などにもかかわっている。

エピジェネティクス - Wikipedia

 

Science&Technology Trends

 

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生物多様性(景観生態学)

ランドスケープ・エコロジーということだが、

「景観生態学」と訳す・・・

ランドスケープというと、イングリッシュガーデンでの造園手法とかが思い浮かぶのだが、そういう景観の審美的造園ではなく、ここでは、

パッチ、コリドー、マトリクスという3種類のランドスケープ・エレメントの配置や組み合わせによる、生態の研究、その構造や機能や変化を検討する・・

 

生物生息場所としてのパッチ(点、班)
・・島嶼生物地理学の考え方の応用

島【パッチ状生息地】における種の数は、島【パッチ】の面積が限られていることによって起きる絶滅の進行と、
島【パッチ】に対して種を供給する大陸からの種の移入との

バランスで決まる

 ※島における移入と絶滅を島の面積と島の孤立度によって説明できる

・・事象の厳密なモデルとはみなしがたいが、必ず考慮すべき属性(生育場所の面積と孤立性)

ランドスケープ・エレメントの機能

■パッチ面積が大面積の生息場所で生息生育する生物の種類が多くなる理由

(1)境界効果の影響を受けにくいこと

(境界効果=生育場所の境界とそのすぐ内側は、生育場所の外側における微気候の影響を受けたり、捕食者や競争者が侵入したりして、内部とは生息条件が異なってしまう)⇔広範囲な生息条件に適応できるジェネラリスト種に有利

(生息場所特有のスペシャリスト種には不利)
(2)大面積の生息場所を必要とする種がいる

(猛禽類や大型の哺乳類)
(3)面積が大きいほど、内部に多用な微小生息場所が含まれやすい

(人為的な管理は面積の効果を打ち消す場合がある)
(4)面積が大きいほど条件の多様性が生じやすい

■パッチ状生息場所間の連結性

生息場所が孤立しているほど、生物の種類は少なくなる
連結された複数の生息場所全体からであれば、必要な資源を確保できる場合がある

個体群生態学においても、生息場所間の生物の移動可能性の重要性が指摘される・・個々の生息場所における個体群の脆弱性が相互に補われる

 

生息場所を連結するコリドー(生態的回廊) 

ランドうケープの構造の表現の尺度は、パッチ面積、パッチ間の連結の有無、最近隣の同種の生息場所までの距離

 

 

生物の移動路としての機能は、コリドー自体の属性や、パッチ・コリドーを取り巻く空間のあり方によって変わる。

パッチ・コリドーの役割は、内部の植生の構造に強く依存する。

マトリクス(パッチやコリドーを取り巻く空間、風景の「背景生態系」)のあり方も樹林地の内部の生物相に影響する

生物地理学は、ある種が特定の生息地・生育地になぜ存在するか、その理由を説明する試み

 1935年、イギリスの生態学者アーサー・タンズリーは、生物群集と生息空間(biotope)との間に成り立つ相互作用の系を生態系(ecosystem)と名付けた

生態学 - Wikipedia

 

  

(ランドスケープ研究:加藤和弘・・1995)

都市緑地内の樹林地における越冬期の鳥類と植生の構造の関係

鳥類群集保全のためには, 植生の下層部に配慮した緑地整備が必要である

It is suggested that we could improve the quality of habitats in urban area not only by increasing the area or the vegetation structure, but also by arranging greenways to connect the habitats.

 

 

景観生態学

いやぁこの「テーマ」!
(ブログの背景というかデザインプログラム)ですが、

『スター・ウォーズ ep7/フォースの覚醒』

2015/12公開とのことなので、

いいんじゃないの・・と(笑)

f:id:nekoatama:20150623062702j:plain

写真の私の机上のヨーダであるが。

ここではよく見えないヨーダ。

さて・・「景観生態学」

(ランドスケープ・エコロジーの訳)

・・ランドスケープもエコロジーも
・・・実に語感が狂う術語です。

これは別にこちらに移動しますYO・・

nekomegami.hatenablog.com

「オム・アルカード」

オム・アルカード〈アーチ列の中の人物像〉

歴史と美: オム・アルカード

オムアルカード. homme-arcade。美術史家アンリ・フォション(Henri Focillon)が『ロマネスク彫刻-形態の歴史を求めて』(辻佐保子訳、中央公論社1975)で名付けた、アーチの下に人物像を配するモティーフ/形体ユニット。

 

 

ロマネスク彫刻―形体の歴史を求めて (1975年)

ロマネスク彫刻―形体の歴史を求めて (1975年)

 

 

羆と書いて「ひぐま」とよむようだ

課題は、人と動物との関係についてですが・・・

獣害について・・

グリズリーのイメージ

matome.naver.jp

くまちゃんのイメージ

matome.naver.jp

 

グリズリーのイメージは大正時代・・・・??

今はテッド?(~_~;)

 

テッド [DVD]

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ted おれのBIGモフモフぬいぐるみ

ted おれのBIGモフモフぬいぐるみ

 

 

 

 

読み損ねている必読書

ずっと読み損ねている必読書があって

それは『声の文化と文字の文化』

 

声の文化と文字の文化

声の文化と文字の文化

  • 作者: ウォルター・J.オング,Walter J. Ong,林正寛,糟谷啓介,桜井直文
  • 出版社/メーカー: 藤原書店
  • 発売日: 1991/10/31
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 あとは、「写本」の方 ですが、

『1417年、その一冊がすべてを変えた』等はおもしろく読めますね

 あと『ヴォイニッチ写本の謎』とか・・

その他手もとにあるのは

『図説 本と人の歴史事典』

『紙と羊皮紙・写本の社会史』

 

一四一七年、その一冊がすべてを変えた

一四一七年、その一冊がすべてを変えた

  • 作者: スティーヴングリーンブラット,Stephen Greenblatt,河野純治
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2012/11
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図説本と人の歴史事典

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紙と羊皮紙・写本の社会史

紙と羊皮紙・写本の社会史

 

 

ノートのサイズ

 いいかもしれない

A4三つ折り

プラス cacrea 77 901 くろ

プラス cacrea 77 901 くろ

 

 

 

 

プリズム

プリズム(英語: prism)

もとは「角柱」という意味。・・とWikipediaにあり

少し、いやかなり驚きました・・

 

 

出典:

『学術用語集 分光学編』 培風館、1999年

学術用語集 化学編

学術用語集 化学編

 

 

 

文部省 学術用語集―天文学編

文部省 学術用語集―天文学編

 

 

 

学術用語集―薬学編

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学術用語集―心理学編

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  • 作者: 文部省,日本心理学会
  • 出版社/メーカー: 日本学術振興会
  • 発売日: 2000
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文部省−学術用語集 地理学編

文部省−学術用語集 地理学編

 

 

 

文部省−学術用語集 地理学編

文部省−学術用語集 地理学編

 
学術用語集 動物学編

学術用語集 動物学編

 

 

メディア

『<盗作>の文学史―市場・メディア・著作権』(栗原裕一郎 新陽社 2008)・・メディアという語が1980年代に日常語化(p237)

media=medium(ラテン語、中間・媒介)かっては化学用語であった(p233)

ゲーテは文学の独創性についてこう述べた、私が偉大な先輩や同時代人に恩恵を被っている者の名を一つ一つ挙げれば、後に残るのはいくらもあるまい

=「独創性は希少だからこそ大切に保護されるべき」

メディア論=媒介するものについての議論

 

〈盗作〉の文学史

〈盗作〉の文学史

 

 

メディア論のオーバービュー

1学期の課目登録、授業料支払い済

 一つはメディア論・・・媒介するものについての議論・・

メディア論―人間の拡張の諸相

メディア論―人間の拡張の諸相

 

 

  

  教科書としてはこのあたりでしょうか?

メディア文化論 --メディアを学ぶ人のための15話 改訂版 (有斐閣アルマ)

メディア文化論 --メディアを学ぶ人のための15話 改訂版 (有斐閣アルマ)

 

 

 

21世紀メディア論 (放送大学大学院教材)

21世紀メディア論 (放送大学大学院教材)

 

 

   

 

  今手 元にあるのは、『メディアと情報化の社会学』で

コミュニケーションの理論は、ジンメルやタルドといったヨーロッパ起源のもので、その発展は主にアメリカにおいてなされた。(p242 overview 伊藤公雄)

模倣を社会の基礎に置いたガブリエル・タルドの『世論と群衆』は今でも、考えるためのヒントの貯蔵庫であるとのこと。

人々の意識への働きかけという点では、個人間の対面的なコミュニケーションのもつ影響力が大きいことを示す実証的研究  、ラザ―スフェルトの「コミュニケーションの2段階説」(メディアの補強機能)⇒アジェンダ(話題)セッティング(メディアの注目をひく話題への関心)

アメリカの行動主義的観点からの研究、イギリスを中心としたヨーロッパにおける、意味の生産の問題(民衆の同意の生産の役割)、効果分析(メディアの視聴行為が視聴者の現実把握に影響を与える)

批判的メディア研究(カルチュラル・スタディーズ)、メディア=道具としての社会学(志)・・

「認識におけるペシミズム。意志におけるオプティミズム」

(by ロマン・ロラン アントニオ・グラムシが愛用しエンツェンベルガ―がメディア論において終句とした語)(p254-255)

岩波講座 現代社会学〈22〉メディアと情報化の社会学

岩波講座 現代社会学〈22〉メディアと情報化の社会学

 

 

 

世論と群集

世論と群集

 

 

 

カナダのメディア・リテラシー教育

カナダのメディア・リテラシー教育

 

 

 

メディアの理論―情報化時代を生きるために (叢書・ウニベルシタス)

メディアの理論―情報化時代を生きるために (叢書・ウニベルシタス)

 

  

なぜ日本は〈メディアミックスする国〉なのか (角川EPUB選書)

なぜ日本は〈メディアミックスする国〉なのか (角川EPUB選書)

 

 

能力・才能に関係する言葉

セレンディピティ

セレンディピティ(serendipity)とは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見する「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のことである。
by ホレス・ウォルポール(Horace Walpole, 4th Earl of Orford,1717-1797)(Wikipedia

Serendipity: the natural ability to make interesting or valuable discoveries by accident
— Longman Dictionary of contemporary English

セレンディピティ:捜してないものを見つけ出す方法 
ノーバート・ウィーナー(Norbert Wiener, 1894 -1964『発明―アイディアをいかに育てるか

 


幸運を掴まえる能力セレンディピティを鍛えるには - NAVER まとめ

 

me鍛えられる能力!!??

複製・模倣に関する言葉

デュプリケーション

duplication =複製

複製自体は原則として著作権侵害にあたる
デジタル的な複製に著作権の制限規定の適用が疑問となるのは、 情報ネットワークとウエブ環境における複製が営利の目的の有無や私的であるかどうかをた大に峻別できない点にある。。(『知的創造サイクルの法システム』p13 児玉晴男)

コピー

copyの伝統的な概念としては、オリジナルなものに対して鋳型を取り、その鋳型を使って模倣したものを増やしていくこと・・模倣したものはオリジナルなものと比べて、品質的に劣るということが潜在的に含まれる(『知的創造サイクルの法システム』p64児玉晴男)
品質の差異と劣化を含まないコピー→(デジタル環境のコピー問題)
自然の模倣を目論むものは芸術と名づけられ、模倣に基づく知識(模倣度)は、 「絵画」「彫刻」「詞」「音楽」の順にあげられる(ディドロ『百科全書 序論および代表項目』)

ミメーシス

mimesis

kotobank

模倣,再現の意。ギリシア哲学,特にプラトンやアリストテレス哲学の重要な概念。形而上学的にはパラデイグマ paradeigmaとしてのもろもろのイデアとこの世界の事象,事物の関係を説明する語。byブリタニカ国際大百科事典

1 芸術理論上の基本的概念の一。芸術における模倣。自然はイデア(事実の本質)の模倣である、とするプラトンの論や、模倣は人間の本来の性情から生ずるものであり、諸芸術は模倣の様式である、とするアリストテレスの説が源にある。byデジタル大辞泉

西洋における哲学・美学上の概念。〈模倣〉と訳される。この概念は,自然界の個物はイデアの模像mimēma,mimēseisであるとするプラトン哲学の考え(《ティマイオス》)に由来するが,さらにさかのぼれば,数と個物の関係についてのピタゴラス学派の思想にその原型がある。アリストテレスはプラトンからこの概念をひきついだが,芸術は模倣の模倣であり現実世界よりもさらに真理から遠ざかるものであるとするプラトンの考えをしりぞけて,模倣こそ人間の本然の性情から生じるものであり,諸芸術は模倣の様式であるとした(《詩学》)。by世界大百科事典 第2版

この語の問題性は、まねる主体とその対象の多様性、対象の存在論的位相、そしてポイエーシス(創(つく)ること)の本質とのかかわりにある。人間的活動のいっさいは無論ポイエーシスも含めて根本的にミメーシスである。ミメーシスの理念はプラトンによって形而上学的に吟味され、アリストテレスによって現実的意味を獲得して後世にさまざまの影響を与えていった(たとえば18世紀フランス美学における「美しい自然の模倣」)。
日本大百科全書(ニッポニカ)

▽藤田一美著『ミメーシスとポイエーシス』(『新岩波講座 哲学13 超越と創造』所収・1986・岩波書店)
→アロポイエーシス、オートポイエ―シス

複製・創作に関係する言葉

複製・創作に関係する言葉

Wikipedia

オートポイエーシス (autopoiesis)

ギリシャ語で自己製作 (ギリシャ語で auto, αυτό は自己、poiēsis, ποίησις は製作・生産・創作) を意味する造語であり、日本語ではしばしば自己創出、自己産出とも書かれる。
by (Wikipedia

 

オートポイエーシス・システム

1970年代初頭、チリの生物学者ウンベルト・マトゥラーナとフランシスコ・バレーラ (Francisco Javier Varela Garcia, 1946 — 2001) により、「生命の有機構成 (organization) とは何か」という本質的問いを見定めるものとして提唱された生命システムの本質に迫ろうとする概念

デジタル技術は、外的な複製・コピーの概念(アロポイエーシス・システム)内的な自己再生産の概念(オートポイエ―シス・システム)へとパラダイム変換させている。・・ここでいう、オートポイエ―シス・システムとはヴァレラ(Varela )によって提唱されている概念であり、位相空間を理解・解釈する閉システムをいう。 (『知的創造サイクルの法システム』p25 児玉晴男)

オートポイエーシス的システムは、アロポイエーシス (allopoiesis, 異種の産出の意) 的システムと対比できる。オートポイエーシス的システムは入力と出力を持たない。

http://www.systemicsarchive.com/ja/a/autopoiesis.html

ポイエーシスは、「制作」を意味する語で、テクネーに近い語である。テクネーは、現代語としては、テクニックやテクノロジーの語になって、もともとの語に近い意味が残っている。それに合わせてポイエーシスに対応する現代語を探すと、ポエム(詩)が見つかる。ポイエーシスは、本来そうした創造的、想像的な「物を作る」ことを意味する。
by河本英夫〈わたし〉の哲学 オートポイエーシス入門 (角川選書) 、2014
http://homepage3.nifty.com/tanemura/re3_index/1A/o_autopoiesis.html

テクネー

ギリシア語のテクネーは近代語のtechnique(英語)、Technik(ドイツ語)の語源にあたる語であるが、本来的、逐語的にはart(英語)、Kunst(ドイツ語)に相当する語である。すなわち、テクネーは、その語根teks-が「製作・建築」を表していることからもわかるように、芸術をも含んで広く技術一般を意味するのである。by日本大百科全書(ニッポニカ)

http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/040430Su01.html