ミュンヘンで見たギリシアの美術のまとめ終わって、
『ギリシャ美術史入門』という良著を丹念に見ているところだが、
wikipediaで「蛇の女神」(クノッソス宮殿)を見ていたら、
そちらは紀元前1600年頃であったが、
その後の紀元前1350年ごろのテラコッタで「ケシの女神」というのが
たくさん挙げられていたので、びっくり!
そんなのあったの~~??初めて見ました・・
(美術史には取り上げられていない)
さらに見ていたら、『イメージの博物誌』のシリーズ(平凡社)で
猫の文化をまとめた、ニコラス・サンダースがケシの文化史をまとめていたので、
買いたくなりました(翻訳書なし)
とにかく驚いた(-_-;)
両手をあげて、聖母マリアのオランスか・・
"Poppy goddess" figurine from the sanctuary at Gazi, Crete
Minoan praying women archmus Heraklion Crete Greece
テラコッタポピーの女神の置物、AMH
https://en.wikipedia.org/wiki/Poppy_goddess#
Drawing of a gold ring found at Mycenae showing a seated goddess bearing three poppy seedcases
[ケシはギリシャ・ローマ神話で死者への供物として言及されています。
by ニコラス J. サンダース、
『The Poppy: A Cultural History from Ancient Egypt to Flanders Fields to Afghanistan<』
ポピー: 古代エジプトからフランダース野原、アフガニスタンまでの文化史(2013)
両手でpoppyの柄を持つのは、エジプトの蓮の花茎をもつ図と同じのもある・・
テラコッタのスカートは、蛇の女神のとちがって、単純。安そう(笑)
いやぁいつ発掘されたのでしょうか‥
「蛇の女神」は1903年とはっきりしているようだが・・
その後、国連のトピックページに
薬物犯罪対策局
UNODC - Bulletin on Narcotics - 1967 Issue 3 - 003
こんなのがあり、「古代ギリシャ人のケシとアヘン」という項目も・・
今日はニコラス・サンダースの本を買いますね。アメリカから届くまで結構あるので、
美術事典や象徴事典、百科事典を見ておこうかと思います‥
とにかく薬物なので、気が乗らない面がありましたが・・