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興味津津または深深なnekoatama’s blog

チューリップ・バブルはなかった?

季語、球根植うの季節。

植物学の父(のひとり) カロルス・クルシウス(1526‐1609)は

16世紀の植物学ネットワークの中心で、
ライデン大学に植物園を作る。ライデン大学植物園 - Wikipedia

クルシウスにとって植物学とは、まずもって植物のもたらす世界を楽しむこと。
医学のための薬草園を、美的価値のある植物を見せ、楽しむための植物園にかえた。

クルシウスのチューリップ栽培はオランダの球根栽培の始まり

園芸の世界でクルシウスが記憶されるのは学問的な面のほかに、チューリップの品種改良や栽培によってヨーロッパにチューリップ・バブルをもたらすきっかけをつくったこともある。

カロルス・クルシウス - Wikipedia

 

Semper Augustus Tulip 17th century

チューリップマニアというと、昔作ったページがあった:チューリップ 花の図像:華唐草

 今回驚いたのは、チューリップ・パブルについての見直しの話

 

チューリップ・バブル - Wikipedia

チャールズ・マッケイ1841年『Extraordinary Popular Delusions and the Madness of Crowds(邦題:狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか)』
不可解なバブルに関するマッケイの説明は、1980年代まで、批判されることはなく、また見直されることもほぼなかった。しかし
アン・ゴルガー(Anne Goldgar)は、2007年の論文『Tulipmania』において、この現象は「極めて小さな集団」に限られて生じたことであり、当時のこの現象への説明は「当時の一つか二つのプロパガンダと、それらの膨大な量の盗作に依拠している」と述べている。

ピーテル・ブリューゲルの若い方(子)の絵や、

Jan Brueghel the Younger, Satire on Tulip Mania, c. 1640

Author Brueghel the Younger
Title English: Monkeys in contemporary 17th century Dutch dress are shown dealing in tulips. A satirical commentary on speculators during the time of "Tulip Mania", an economic bubble that centered around rare tulip bulbs. ・・.

 

Pieter Brueghel the Younger, Spring, oil on panel, Sotheby's

 

「ジョゼフ・ダルトン・フッカーは植物学を学問(自然科学)として成立させた

それはアカデミズムの専門化と、娯楽・趣味の園芸の二極に植物学が分化していく始まりであった」