憂きことを海月(くらげ)に語る海鼠(なまこ)かな
海底にいながら人にねらわれて食われるナマコが、水面にいるのに食用に不向きなため比較的安全なクラゲに対して、身の憂さ、辛さをぼそぼそ話している図
浮遊するくらげと・・海+月か,水+母か・・
海底を這うナマコという‥海+鼠
〔名〕
① 刺胞動物のハチクラゲ類とヒドロ虫類の浮游世代の個体の通称。クシクラゲ類を含めることもある。体は寒天質からなる傘形で、傘の開閉によって多少は移動できるが、ほとんどは潮流によって運ばれる。② 骨がなく、からだがぐにゃぐにゃしているところから) 筋肉が発達しないで、からだのしっかりしない人。
③ しっかりした考えがなく、態度の定まらない人。
漢字でクラゲは「海月」、あるいは「水母」と書きます。
「海月」の由来は海の中に月があるように映るからといわれています。
「水母」と表記する理由ははっきりと判っておりません。
食べられるクラゲとは? | umito.®
ちなみに、wikipedia
ナマコ
生食が中心の日本に対し、中国では乾燥させた干しナマコとして利用するのが一般的である。
内臓を除いて薄い塩水などで煮た後に乾燥させたナマコを煎海鼠、海参(いりこ)という。
煎海鼠は、日本でも古くは体内の虫殺し、肝臓への薬効、痰の除去などに効果があると言われ、『養老律令』賦役令及び『延喜式』にも諸国からの貢納品として挙げられている。
『本朝食鑑』には、その形がネズミに似ていることから「鼠」の字が用いられたと伝えられ、江戸時代には米俵に似ているということで豊作に通じた縁起物として
正月の雑煮の具(上置)に用いられた。
また、長崎貿易においては「俵物」として清などに輸出された。