興味シンシン

興味津津または深深なnekoatama’s blog

『ハロウィーンの文化誌』の目次読書


ハロウィーンについては、最近の季節イベントだと思っているが、

実はよくわからないので、

 『ハロウィーンの文化誌』という本を読んでみることにした。
(リサ・モートン著 大久保庸子訳  原書房 (2014年8月21日発売)

例の如く駆け足で、目次読書から。

著者はこの分野の第一人者という・・・ホラー作家協会会長もつとめた。

扉裏(Amazonの紹介文)

ハロウィーンとは何か?
異教徒の新年の祝祭として始まったものが、時の流れとともに姿を変え、そのときどきの役割を担ってきた。
不思議なお祭り「ハロウィーン」の「起源」と「歴史」そして「現在」を豊富な図版で紹介。
古代祭礼の点検にはじまり、ハロウィーンがどのように世界に広まり受容されたのか、
知っているようで実のところ誤解も多いこの不思議な祝祭を、
商業主義の側面も含め図版とともに解説する。

テーマパークのホーンテッドマンションから、マイケルの「スリラー」、
ティム・バートンの映像世界、
日本のゴス仮装少女まで、
広くポップカルチャーも取り上げたユニークな一冊。

 

目次

はじめに
第I章
ハロウィーン―誤解に満ちた祝祭
サムハイン祭とケルト人 
万聖節と万霊節
焚火の夜 
旧サムハイン祭とマルティヌス祭 

第2章
イギリス諸島のハロウィーン―スナップアップル・ナイトと二月前夜祭
私の結婚婚相手は?――ハロウィーンの占い。
妖精、ブーカ、そして魔女 
食べ物、市、そして英国の伝統。

 

第3章
新大陸のトリック・オア・トリート
大人ためのハロウィーン 
ハロウィーンの幽霊名所
二一世紀のハロウィーン・トリック 

第4章
世界的祝祭―ラトゥーサン(フランス)、アラーハイリゲン(ドイツ)、トゥンテ・サンティ(イタリア)

ヨーロッパでの文化のせめぎ合い 
ロシアでの討論合戦 
中東地域での放縦 
東アジアでのハロウィーン 
南半球でのハロウィーン

 

第5章
死者の日―ディアス・テ・ロス・ムエルトス


第6章
ハロウィーンと大衆文化―パーンズからパートンまで
ハロウィーン文学 
ハリウッドにおけるハロウィーン 
ハロウィーンのアート
モンスターマッシュとスリラー――ハロウィーン・ミュージック

八ロウィーン文化 

訳者あとがき

巻末
謝辞 
写真謝辞 
引用文献
索引

はじめに

 

はじめに
ヘロウィーンは祝祭日の中でもきわてユニニークだ。
クリスマス、復活祭などカレンダーに記された祝祭には異数とキリスト教の伝統が混在しているが、ハロウィーンだけは根本的にふたつに割れて
―つまり一〇月三一日の夜に「異教徒の」あるいは「世俗的な」祝祭を捧げるか、
一一月一日に「厳粛な示数的典礼をおこなうかのどもらで――続いてきた。
バレンタインデーを祝う人たちも、ハロウィーンを祝う人たちも、多くが祝祭の歴史や意味を知らないのは同じだが、バレンタインデーが少なくともこの一世紀の間、その姿をおおむね維持してきたのに対して、ハロウィーンは何度となくその姿を変容させてきた。
異教徒の新年の祝祭として、さらにはキリスト教徒の死者の祝日として始まったも
のか、時の流れとともに姿を変え―収穫祭として、ヤングアダルトのためのロマンチックでミステリアスな夜として、秋の夜長の大人のための宴として、子供のための仮装おねだり儀式として、節度の中でおこなわれる肝試しシーズンとして、また近年では強力なコマーシャリズムに合衆国から全世界に送り出される輸出品として――そのときどきの役割を担う
一方でハロウィーンはもっとも悪魔に怒りつかれた日というありがたくないレッテルを貼られ、
キリスト教団体からは「悪魔の誕生日」呼ばわりされ、当局からは一般市民への安全に関わるものとして危惧され、世界中の愛国的指導者からは自国固有の伝統に相反するものとしてその伝播を糾弾されている。こうした懸念には的を射たものもあるかもしれないが、すべて偶発的な事実が混同されたり誤
認されたりして生じた歴史に根差している。というのもハロウィーンは常に不気味なものを連想させてきたため、これまでハロウィーンについて詳述してきた人々は往々にして正確さよりもドラマチックで猟奇的なよもやま話に関心を寄せてきたからだ。
歴史を一〇〇〇年ほど振り返ってみても、ハロウィーンが歴史家、民俗学者、著述家の本格的な研究対象となりだしたのはここ三〇年ほどのことでしかない。
しかも、これほど短い時の流れの中にあっても、時代の独自性が変化し続けているため、最新の事実を包括的に概観することは至難の楽だ。昨年一年だけを考えてみても、以前にはまったく認知されていなかった世界各地にまでハロウィーンは
広がり、アメリカ国内にあってはハロウィーンによって生み出された産業が一〇月の単発的なお祭り騒ぎを超えて、事業展開の道を歩んでいる。

実際、ハロウィーンはカレンダー上の(ほとんどの場合アメリカ人のための)目印以上のものとなりつつあり、世界的サブカルチャーとしてまさに花開こうとしている。
『ハロウィーンの文化誌』は祭としての歴史と三世世紀世界での成長の両方を眺望する最初の書だ。
そのようなものとして、本書によって、ハロウィーン理解のために欠落しているものが補われ、現時点でハロウィーンがどのような足場に立っているのか、そのイメージを可能な限り詳細に描き出せればと切に願うーそれというのも、ハロウィーンが変容、拡大を続けているスピードを思うと、ここに描き出されるイメージも、間違いなく、またじきに変容していくからである。

 

 

この本を引用してまとめられたサイトによれば、

ケルトでは、10月31日には世界の境界が薄まり、妖精や亡霊が現世に侵入する機会とされていた・
幽霊や妖精の真似をして顔を塗り、悪霊に憑りつかれることなくこの夜をやり過ごす知恵を発明した。
そこからアメリカで、ハロウィンは仮装行列の文化として定着し始め、1930年代には企業が大量生産したコスチュームが登場するに至る。
それはもはやかつての神秘的な護身術ではなく、商業的な喜びに満ちた催し物となった。
 スーパーボウルや大晦日に次いで、最も盛大なパーティーの夜である。
ハロウィンは今もなお、超自然の謎めいた気配を湛えつつ、新旧入り混じった魔法の一夜を紡ぎ続けている

news.yahoo.co.jp

『ハロウィーンの文化誌』掲示用抜粋まとめ