新しき年の始(はじめ)の初春の今日降る雪のいや重(し)け吉事(よごと)
万葉集 巻20 の巻尾のうた 大伴家持(759)
「新しき」なのだが、ふりがなに「あらた」しきとある?!
「続 折々のうた」p166 大岡信(岩波新書 1981年2月刊 1992年第22刷)
上は良いようですが、下は間違っていますね。
でも、
一般には「あたら」しき年でしょう・・・
【新春の和歌】あたらしき 年の始めに 古今和歌集 - M&Cメディア・アンド・コミュニケーション
この件、
白川静の常用字解によれば、
国語の「あたらしい」は、「あらたしい」の誤りで、
「あらたしい」は「あらた(はじめて生れ出ること)」を形容詞とした語である。
「漢字ときあかし辞典」
新型:”今までにない”ことを表わすのが基本。
確信:”今までとは違うものにする”
新雪:”○○したばかり””、”できたばかり””
訓読み「あらた」・・
思いをあらたにする “もう一度やり直す”