自分の知らない出来事に出会ったり,自分が知っていると思っていたことが間違っていたと判明したりしたとき,子どもは(大人も)不均衡の状態に陥ります。
そのとき,他者に教えてもらったり,自分で調べることで,知らなかったり,間違っていたことを訂正して,正しい知識を得ると,自分の知識体系(シェマ)は,ある種の作り変え(調節)をされたことになります。
その後,その新しいシェマで,別の事態に遭遇したとき,それを上手く理解できたり,対処できたりすると,自分の知識とその出来事とが一致(同化)したことになり,均衡が生じるのです。
心理学用語同化assimilation
W.ブントの用語としては,心的要素の連合様式の一種をさし,ある心的要素が他の要素を自己と同一化する作用のこと。J.ピアジェの用語では,生体がそのシェマ(心的構造)に応じて環境を取入れる働きを意味する。