現代の知能理論2つ
スピアマン(Speaman、C.E.)による「ℊ因子説」
知能テストの得点は一般知能gとテストに固有の成分(特殊因子s)から構成される
知能指数(IQ)を重視、遺伝性を強調
サーストン(Thurstone,L.L.)による「モジュール説」 一般知能gを否定 多重知能MI(maultiple intelligence)の理論
キャッテルーホーンの理論
→ CHC理論、Cattell-
(キャテル・ホーン・キャロルの三人の学者の頭文字をとったもの)
8つの知能因子と流動性知能、結晶性知能
認知的処理速度
視空間能力(視覚的知能)
短期記憶(短期の習得と検索)
長期貯蔵と検索(長期の習得と検索)
聴覚的処理(聴覚的知能)
決断/反応速度(反応時間/決定速度)
量的知識
読み書き能力
「収束的思考」知能検査で測る能力
「拡散的思考」芸術活動などに関連する能力
比喩表現は共感覚(その刺激が本来喚起する感覚だけでなく他の感覚が伴って生ずるもの)的表現であることが多々ある
例「黄色い声」「うるさい色」甘い声」
認知の隔たり 視覚優位と聴覚優位
(Raymond Cattell, 1905 - 1998)キャッテルの主な発見は、因子分析法の使用による結晶性知能と流動性知能の発見である。
結晶性知能とは、学校で受けた教育や、仕事・社会生活の中で得た経験に基づいた知能である。例えば、言葉の分析、単語力、語学能力などは、この結晶性知能によって行われる。
一方、流動性知能とは、新しいことを学習する知能や、新しい環境に適応するための問題解決能力などのことである。
そして、結晶性知能の発達は、個人の流動性知能によって左右される。
つまり、二人の人間が全く同じ経験を積んだ場合、流動性知能の高い個人が、結晶性知能をより発達させることができる。
ただし、いかに流動性知能が高い個人でも、知能を発達させる環境(例;学校)に晒されなければ、結晶性知能はあまり発達しない。
流動性知能とは、正式には流動性一般能力と呼び、動作性の知能と捉えることができる。
結晶性知能とは、正式には結晶性一般能力と呼び、言語性の知能と捉えることができる。