6.ギリガン
キャロル・ギリガン(Carol Gilligan, 1937- )
ギリガンの『もうひとつの声』は、男性と女性は道徳を異なった観点から捉える傾向にあるという見方をもたらした。
彼女の理論によれば、女性はコールバーグの理論でより優れているとされる道徳的観念よりも、共感や同情をより重視する傾向にあるという。
ギリガンに続く研究によると、倫理に対するアプローチとしてケア志向と正義志向のどちらになるかはジェンダー(性)の差によるものであるか、両ジェンダーが実際の生活においてどのような状況に置かれているかによって定まるものだとされる