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対人関係の生涯発達理論

ボウルビィの愛着理論 

愛着:ボウルビィ(Bowlby J.M.)によって使われ始めた「attachmentアタッチメント」の訳

特定の他個体を通して、主観的な安全の感覚を回復・維持しようとする傾性 避難所、安全基地 

正常な乳児は、対人的能力と対人的魅力を備えて誕生する

 

エインズワース(Ainsworth,M.D.S)は母親の感受性のあり方が、生後12か月ごろまでに形成される子供の親への愛着の質を決定すると主張した

養育者の感受性の影響による愛着の質の差というより、気質的行動抑制傾向を反映した情動表出傾向の差ではないかという根源的問いもある (ケイガン)

 

SSP(ストレンジ・シチュエーション法 Strange Situation Procedure)
:見知らぬ大人の入室と、2回の母子分離によって、乳児に段階的ストレスをかけ、この母子の分離と再開時における子供の反応を見る実験室的方法

 

 

対人関係の生涯発達

 

子どもの対人関係の心的仕組みの性質’(高橋)

1、複数の重要な他者を持つ

2.重要な他者の役割を階層的に識別する

3.子ども本人が枠組みをつくる

4.心的枠組みは変容する可能性を持つ

 

 

ソーシャルネットワーク・モデル ルイスら(Lewis & Feiring)

 誰(対象)がどのような心理的役割(社会的機能)を果たしているかをマトリックスで捉える 
 ☆社会的機能 (保護、世話、養育、遊び、学習など…)

 

コンボイ・モデル カーンとアントヌッチ(Kahn & Antonucci)

個人が複数の他者によって構成されるコンボイ(護衛艦)によって支えられ、ポジティブな情動・是認・援助などのサポートをやり取りしている

 

愛情のネットワークモデル(高橋)

人間の生存や安心感の確保にとって不可欠な愛情の要求を充足する心的枠組みを記述

 

(平林秀美)