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マルチチュード

ネグリ=ハートのマルチチュード論

 

マルチチュードとは、

政治哲学者で元パドヴァ大学政治社会科学研究所教授であるアントニオ・ネグリとデューク大学文学部准教授であるマイケル・ハートが、

共著『帝国』および『マルチチュード』において

 

地球規模による民主主義を実現する可能性として、国境を越えるネットワーク上の権力として提唱している概念のことである。

 

ネグリはマルチチュードを、近代以降に登場した超大国覇権によるグローバルな世界秩序である帝国主義に対抗し、これからの世界を変革し得る存在としてそれぞれの国家国民企業を含む超国家的なネットワーク上の権力として位置付けている。

ネグリはマルチチュードについて、いわゆる19世紀以降の社会主義に代表される革命に見られた多様性差異性を無視したこれまでのありかたとは異なり、統合されたひとつの勢力ありながら多様性を失わない、かつ同一性と差異性の矛盾を問わぬ存在としている。

 ↑(マルチチュード - Wikipedia

 グローバルで中心を持たない権力やネットワークを新たな意味での帝国と位置付け、それに対抗する各地の人々の無数の試みをマルテチュードと呼び、マルテチュードを具体的に進めて帝国を乗り越えるための戦略として「共(コモン)」を打ち出した

 ↑『21世紀メディア論』(p254)

 

マルチチュード 上 ~<帝国>時代の戦争と民主主義 (NHKブックス)

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関連用語は

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<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

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グローバルとローカルの共振―ラテンアメリカのマルチチュード

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