テスト勉強から~~
1.生物の形質が進化することと、生物の進化は密接に関係している。その説明
「バウプラン」(Bauplan)発生初期に共通したパターン
=進化的に保存された発生過程
「発生拘束」=発生上の制約
http://www.cdb.riken.jp/emo/resj.html
進化におけるボディプランやバウプランとは発生拘束の別名
「キャナリゼーション 」by Conrad Hal Waddington
ワディントンは生物の発生の過程を、ある地形を重力に従って転がる玉として表現した 。
この地形をエピジェネティックランドスケープという。
動物の成長や環境による可塑性を考える上で非常に重要な考え方
Canalisation (genetics) - Wikipedia, the free encyclopedia
多細胞生物ではどの生物も卵から発生する過程で、その生物固有の特徴が現れる。 つまり形態の違いというのは、その形態を作る過程での違いを表す。 発生過程が進化するからこそ、形態が異なる。(形質が進化する)
・・発生過程を比較することは進化を考える上で重要⇒進化発生学(Evo-Devo)
2.表現型多型と表現方可塑性の違いとは
多くの生物において、環境要因に対して可塑的に表現型を変えることができる。
同じ遺伝子型が異なる表現型の多型を生み出す場合、その性質を表現型の可塑性という。生物個体がその表現型を環境条件に応じて変化させる能力のこと。
適応的な表現可塑性の中で
表現型多型(polypheniism)とは環境条件に応じて現れる不連続な多型、
二つ以上の異なる表現型が同じ種の集団の中に存在する状態を指す。
アリのカースト制は表現型多型の典型例、昆虫類の季節多型、翅多型m水性プランクトンなどに見られる捕食誘導多系など。
可塑性が進化を促進する仮説(PA-GA仮説)
1)表現型順応:環境要因の変化により、表現型が可塑的に変化することで、新たな表現型が生じる。(変異の創出)PA(phenotypic accommodatiion)
2)新たな表現型の発現に遺伝的変異を持つ集団に選択がかかるとその表現型が遺伝的に固定する(選択による遺伝的な固定化)GA(genetic accommodation)
遺伝的同化
[遺伝か環境か?]・・環境に応じてどのように形質を変化させるかという事が遺伝子によって決められ、その可塑的な表現型発現能の遺伝的差異が、ネオダーウィニズム的な法則で子孫に伝わることで、形質は進化していく(のかもしれない)by三浦徹(「現代生物学(’14)」
近年では生態学や発生学(進化発生学)の知見なども取り入れており、自然選択と突然変異を中心とはするがそれだけで進化を説明しようとするのではなく、より大きな枠組みとなっている。
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