(Wikipedia) 文化人類学という学問分野 生物としての人間を研究する分野と社会的・文化的存在としての人間を研究する分野との二者のうちの後者 最近は 社会・文化人類学(socialcultural anthropology)と呼ばれることもある 人類学の変貌 グローバル化 エドワード・サイードのオリエンタリズム批判 ある意味で、従来の人類学に死が宣告された 再定義 文化相対主義的な異文化への研究へシフト 「人類学は常に『全体的人間』を知ろうと願っている 」(レヴィ・ストロース『構造人類学』1972) 人類学の古典的研究と現代的課題を接合し、現代の諸問題に取り組むための人類学を構築する フィールドワークと民族誌(人類学の真髄) 小泉潤二 フィールドワークを人類学の中核に位置付けたマリノフスキー『西太平洋』(1922) (現地の人の視点からモノを見る)広義の人類学は自然科学・人文科学・社会科学の諸領域にまたがる学際科学といえる。しかし日本学術振興会は、それらの学問分類において人類学を自然科学に、文化人類学を人文科学に分類している。他方、研究や教育の現場では文化人類学の隣接学問としての社会学との類似性や共通点から社会科学のひとつであると主張するものもいる。
以下は各部の最後の「展望台」から 第1部 文化人類学はどのような学問か 人類学は調和とは程遠い不安定な場 個別主義の一方で、普遍主義がありその代表は、内堀が論じる進化主義と渡辺(公三)が論じる構造主義 前者は社会文化の進化に環境適応という要因を考え、されにそれを生物学的な進化へと結びつけようとする 後者は「構造の変換」と「歴史」の関係についてサーリンズを題材として、ハワイの政治史に関連させながら、レヴィ=ストロースの歴史理論に光を当てようとする。 第2部 人類は可能か 6つの古典:人間は人間を分類し再貸してその内容によって社会と文化を組み立てていることを論じた環境と進化(文化=生態系という統合領域へ) 内堀基光 スチュワードの多系進化論 地方的特色、「文化生態的適応」 [環境と技術、社会文化形態の複合の関係は、経験的・実証的な具体例に基づいて機能的にのみ築かれる](スチュワード) 新しい生産技術や宗教概念が外部から取り入れられる、伝播と呼ばれる現象 「平行」と呼ばれる現象(同じような環境条件のもとで、同じような傾向と方向性を持った変化が起きること) 「社会文化的統合」の概念・・ショショニ・インディアンに見られる家族単位の社会文化的統合(特殊) 進化的視点の再評価・・スチュワードのおける進化の視点は、「文化生態的適応」を適用することにつきる 身体外的進化(exosomatic evolution)概念 (遺伝学者ドブジャンスキー) 人間=環境系 文化=生態系という観点、人類を含めてそこに生きる生物体の適応の概念は、これまでににまして重要 人類と自然の共生などという情緒的な議論でなく、いかに自然が人間社会を基礎づけるか、あるいは人間の自然利用の営みはどこで破局的な極限に至るか、それを避ける方途は可能か?人間の運命にかかわる本質的な議論になる
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