このごろ「good」に遭遇して思ったこと2つ
まず、今年1月、ネットフリックをお試ししていて
やけにこのタイトルの作品が多いな、と思った
まず、今現在はこれがある
グッド・プレイス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
でも、多いと感じたのは、
「グッドワイフ」+「グッドファィト」にはまっていたからというだけで
探せばいろいろタイトルにあるけれど、そう大した意味はないかもしれない・・!?
ただ、よいという単純明快な意味でなく、非常にいろいろ含蓄する意味ニュアンスがあって、反語的だったり、ナイスというタイトルの映画は見かけないから、「味わうタイトル」なのかもしれない・・・
「女を描く―ヨーロッパ中世末期からルネサンスの美術に見る女のイメージ」
クリスタ・グレシンジャー著元木幸一・青野純子/訳 (三元社 2004刊)にも
「良い女」の類型というのがあったが・・これは聖母なのだが、goodは
善悪の対立をこの一語だけでイメージさせるのかな~~~?・・
次に「good」に遭遇したその2
「よき趣味 グッドテイスト」とはということ
それは18~19世紀の社会状況で形成されたという
文献は
「デザインの国イギリス―「用と美」の「モノ」づくり ウェッジウッドとモリスの系譜」
山田眞實[著] (創元社 1997年刊)だったのだが
裏側のニュアンスはこんなで(笑)
ジョナサン・ウェッジウッド(18世紀後半)の成功は、消費者の「差異化」への欲望を巧みに刺激し、「衒示的消費」を促したとにある
L.C.B.シーマン:「イングリッシュ・スノビズム」=一つ上の階級の生活様式や好みを模倣する欲望
eow.alc.co.jp
ちなみに デザインに関する本命の文献は 読みかけなのだが
『イギリスの社会とデザイン モリスとモダニズムの政治学』で
イギリス人のデザインコンプレックスという話にびっくりしたのだった
そういえば「悪趣味展」というものがあったようだが・・
モリスとロマン主義文学者がいて、ビクトリア&アルバート美術館もあるし、
イギリス人はデザインには自信を持っているだろうと思っていたので、デザインコンプレックスという話には 驚いた!
1920年代に、アーツ&クラフツ的な作品はマンネリに陥って久しい中、スウェーデン頭角を現し始めた(p178)
スェーデンの優位性は「機能主義的ヒューマニズム」のデザイン(自国の工芸伝統を退けることなくモダニズムを導入できた)という事であると(p192)
それで、ちょっと考えてみたが、
確かに、日用に使うマグカップってスウェーデンのものが一番、気楽に使え、かつわくわくもする
ヴィクトリア朝もどきの花模様のカップの方となると
値段の他に「持ってます感」がちょっといやかもといいつつも
それなりのスノビズムを持っているので、
食器棚に飾っておくのだが、((笑))
この花模様についてもまた面白い本があった
刺繍すると花を植えるとは同じ単語であらわせられ (flowering)
この二つの家の仕事は17世紀まで男の仕事だったというのだ
ヴィクトリア朝に女の仕事に・・(途中なのでこの辺にするが 面白い)
「パステルカラーの罠―ジェンダーのデザイン史 (りぷらりあ選書)」
ペニー スパーク (Penny Sparke (原著), 菅 靖子 ・暮沢 ・ 門田 (翻)(法政大学出版局2004)
以下は グッド+映画
グッド・ワイフ - Wikipedia
グッド・タイム : 作品情報 - 映画.com(2017)
映画「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」公式サイト
グッドナイト&グッドラック - Wikipedia(2005)
Good Will Hunting (1997) - IMDb
Guddoferozu (1990) - IMDb
グッドフェローズ - Wikipedia(Goodfellas)
直訳で「気の置けない友達」といった意味だが、マフィア界の隠語では「自分と同じ組織の所属にある者」という意味"Good fellow"は後者の意味で用いられる事はなく、また劇中にも登場しない語だが、単語のくだけた形を使用しないという日本映画界の慣行からつけられたものである。
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