900~1100年頃アラスカ西部に発達したエスキモーの先史文化。
前3千年紀に始まり,現在のエスキモーの居住域とほぼ分布が一致する極北小型石器文化をエスキモー文化の最古のものとみる説と,海への適応がアラスカではそれよりも古いオーシャン・ベイ文化期(前4千年紀)から始まっており,しかも極北小型石器文化の起源が必ずしも明らかでないことを根拠に,エスキモー文化の最古層を前1000年ごろに始まるノートン文化に求める説とがある。ベーリング海地域でノートン文化の基盤の上に発展した後のチューレ文化(1000B.P.以降)は,比較的短期間にエスキモー全地域に伝播し現在のエスキモー文化の基礎となった。
ツンドラの考古学―カナダ・エスキモーの古代文化 (考古学選書 (19))
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図説 エスキモーの民族誌―極北に生きる人びとの歴史・生活・文化
- 作者: アーネスト・S.,Jr.バーチ,ウエーナーフォーマン,スチュアートヘンリ
- 出版社/メーカー: 原書房
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