興味シンシン

興味津津または深深なnekoatama’s blog

人類学

『緑の世界史』は10月22日に読了したが、憂鬱な本であった。 ホモ・サピエンスを自称する人類の無知、無思慮、貪欲、暴虐の歴史・・というもので、 20年前の環境問題に警鐘をならすという感じの本だが・・ アレですね、映画の「ノア 約束の舟」みたいに 人間をすべて滅ぼして動物だけを救うというのが神の考えだとノアが考えた、そういった感じが強すぎた・・ (現時点の感想)
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(2014/09/17)
ラッセル・クロウジェニファー・コネリー

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アレ~~このDVDのノアの図像・・渋いですね
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(2014/09/17)
ラッセル・クロウジェニファー・コネリー

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私が見たのはこっちのイメージで(・・エマ・ワトソンローガン・ラーマン・・・) さて、次いで、おしゅくだいで、 将来的に人類の生存に影響すると考えられる、地球規模の環境問題について[人類学]はどのようにかかわることができるか考察せよということで、 そもそもの[人類学]について、おさらいです
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(1990/02)
祖父江 孝男

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人間生活のほぼすべての現象について文化という観点から研究する学問分野のこと。人間(anthropos)と~学(-logy)の合成である人類学(anthropology)に文化的(cultural)という形容詞がついた英語の翻訳として日本語になった。

はてなキーワード

自然人類学は、人類を進化の過程によって形作られてきた生物学的側面から捉える。それに対して、文化人類学は自然の対義としての文化から人類を研究しようとする学問分野である。文化とは、進化の過程を経て形成された遺伝的な形質のことではなく、人類が後天的に学習した行動パターンや言語、人工物の総体を指している。したがって文化人類学の隣接科学には言語学と考古学があり、アメリカの学部ではこれらの学問に加えて自然人類学をあわせて総合的に教育されている。

Wikipedia

生物としての人類を生物学の立場から研究する学問。人類の進化・変異・適応などが中心課題となる。形質人類学。『大辞林三省堂

ふ~~ん・・生物学の立場でしたか・・ってそれは自然(形質)人類学? ちなみに、もう一科目、現代生物学もあらたにやることにしていました 両方キーワードは「生物多様性」なので・・・ (メインは「美学」 美の哲学、美術・芸術史ですけど) 上のは古めなので、もう一冊借りている
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(2005/04)
山下 晋司

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頑張って(ざっと)読みます まず、人類学の諸分野?(国によって名称が違う) アームチェア・フィロソファ(安楽椅子の哲学者)に対するフィールド・ワーカー(実地調査研究家)
この分野の区分 アメリカの分類法(三分) 人類学(アンストポロジーanthropology)=「人間についての総合的研究」(隣接学問の協力と総合化)   自然(形質)人類学(physical anthropology)・・生物学の分野、医学に関連   先史考古学(prehistoric archeology)・・史学から切り離す理由は、遺跡から出た人骨の研究が重要なため   文化人類学(cultural anthropology)・・地球上の現存ずる諸民族の社会・文化の研究     イギリスの分類法(三分)    アメリカにおける文化人類学を     社会人類学(social anthropology)という・・社会構造の分析に焦点をあてる伝統のため ドイツ・・・英米と根本的にが考えが違う(学問の総合でなく、専門分化が重点)   人類学(Anthropologie)=自然(形質)人類学・・生物学   別の学問として 民族学(Ethnologie)・・人文科学 日本・・複雑  戦前 ドイツ流・・人類学=民俗学  戦後 アメリカ流・・用語の意味の混在(学者ごとに異なる)  柳田国男の「民俗学」(フォークロアより Vollkskundeの意味の方が当てはまる)・・自国の村落に住む庶民・常民の研究 この分野の歴史 15世紀のコロンブスのアメリカ発見後のキャプテン・クックなどの探検旅行、 生物学者リンネの『自然の体系』(1735)に刺激され18世紀に人類に対する興味が花開く エドワール(フランスの哲学者・生物学者)の提唱「民族学」19世紀初めの出発 アメリカの先駆者ルイス・モルガン アメリカ人類学の父フランツ・ボアズ フィールドワークとマリノフスキー「参与的観察(participant observation)」:重要な研究方法 1884年坪井正五郎(人類学会) 「未開」(primitive ,文明civilization の対)の人々とその社会・文化の解明 →1970年代以降は「無文字文化」(nonliterate culture)というよび方に 文化人類学の諸分野 1  方法論、学説史 2  民族史(エスのヒストリーethnohistory)、民族文化史 3  言語人類学 4  自然環境、生業、衣食住、民具、技術、芸術など 5  婚姻精度、家族・親族の構造、社会・政治・経済の仕組み、慣習と制度など 6  宗教・信仰・呪術・儀礼・祭礼など 7  神話・伝説・民話など 8  民族音楽学 9  都市人類学 10 心理人類学 11 その他(映像人類学、認識人類学、医療人類学・・) 人類学の基本概念 人種(race)・・先天的・遺伝的な身体上の特徴で分類した時の単位 民族(ethnos,ethnic group )・・共通の言語&生活様式に加えて、同一集団への帰属意識を持つ人々の集団 →ユダヤ人は民族  人類の基本的な分類単位は言語である 英国における人類学の創始者タイラー『原始文化』(1871) アニミズム(animism)・・宗教の中の最も原始的な形態として唱える [霊魂(spirits)の存在]に対する信仰 弟子のマレット  アニミズムよりも前にアニマティズム(animatism)と称する段階があると主張(プレアニミズム) 無生物でも天然現象でも神秘的に見えるものはすべて生きていると感じ、畏敬と恐怖心とを抱く ポリネシアにおけるマナ(mana)の概念で説明 →学説一致せず、宗教の起源と発展段階の問題は人類学者の関心の外に置かれるようになった 宗教と呪術(magic)の相違・・キリスト教の伝統のため、宗教と呪術を全く相対立させてしまった フレーザーの宗教起源論,呪術の分類は現在も通用している 方法からの分類(フレーザー) 1 模倣呪術(imitative magic)・類感呪術(homeopathic magic) 2 感染呪術(contagious magic)・接触呪術 目的からの分類(フレーザー) 1 白魔術(white magic) 2 黒魔術(black magic) 妖術=ウィッチクラフト(witchcraft)   中世ヨーロッパの「魔女裁判」(1590~1680年までに十万人が処刑され、うち1割は男性)   ナヴァホ族の妖術 (クラックホーン 、エヴァンズ・プリチャードの報告)・・疑心暗鬼が生む   日本―憑き物信仰 シャーマニズム(shamanism)・・日本では「巫術」   呪術・ 宗教的職務者(シャーマンを中心とする宗教形態   脱魂(移動)型、憑依型(佐々木宏幹)